HOME > 院長BLOG > 低温やけどの治療

院長BLOG

低温やけどの治療

2013.4.04 カテゴリー|湿潤療法

9歳の男の子

 

2月中旬に湯たんぽで低温やけどしましたが、そのうち治るだろうとほっておきましたが、いつまでたっても治らないので、3週間後に当院を受診しました。

 

初診時、左膝外側の腓骨頭部に約2㎝の低温やけどがありました。中心部の皮膚は壊死していて、黒く硬くなっていました。(上の写真)

 

ワセリンをたっぷり塗ってプラスモイストで覆いました。

2日後に診察した際には、壊死組織はきれいに溶けていました。

5069b.jpg

以後はプラスモイストを自宅で交換してもらって、1週間に1回診察しました。

2週間後 周囲から皮膚が出来ています。

5069c.jpg

4週間後 皮膚が出来上がりました。子供なので大人より早く治りました。

5069d.jpg

低温やけどは、真皮の下の皮下組織まで損傷されるので、湿潤療法を行っても、治療に時間がかかります。(大人の場合3~6か月)

 

その間通院は2~4週に1回程度で、後は自宅で自分で処置してもらいます。

 

処置と言っても、プラスモイストを外して、入浴してもらい、水分をよく拭いてプラスモイストを貼ってもらうだけです。

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ