2013.4.04 カテゴリー|湿潤療法
9歳の男の子
2月中旬に湯たんぽで低温やけどしましたが、そのうち治るだろうとほっておきましたが、いつまでたっても治らないので、3週間後に当院を受診しました。
初診時、左膝外側の腓骨頭部に約2㎝の低温やけどがありました。中心部の皮膚は壊死していて、黒く硬くなっていました。(上の写真)
ワセリンをたっぷり塗ってプラスモイストで覆いました。
2日後に診察した際には、壊死組織はきれいに溶けていました。
以後はプラスモイストを自宅で交換してもらって、1週間に1回診察しました。
2週間後 周囲から皮膚が出来ています。
4週間後 皮膚が出来上がりました。子供なので大人より早く治りました。
低温やけどは、真皮の下の皮下組織まで損傷されるので、湿潤療法を行っても、治療に時間がかかります。(大人の場合3~6か月)
その間通院は2~4週に1回程度で、後は自宅で自分で処置してもらいます。
処置と言っても、プラスモイストを外して、入浴してもらい、水分をよく拭いてプラスモイストを貼ってもらうだけです。