2013.5.28 カテゴリー|トリガーポイント注射
40代の男性
1年前に、急に右股関節周囲に強い痛みが出現しました。某整形外科医院を受診し、レントゲンを撮ってもらいましたが異常はありませんでした。
「骨に異常がないから原因はわからない」と言われ、痛み止めの薬を貰いました。
薬を数週間飲んだら痛みがなくなりました。
数日前に、同じ場所が夜中に急に痛くなり、歩くことも困難になったため、当院を受診しました。
お話をよく聞くと、痛くなる前の日に重いものを持って運ぶ作業をしたそうです。
触診をすると、下図のように小殿筋と中臀筋にトリガーポイントを認めました。
「筋肉の痙攣が原因の痛み」であることを説明して、トリガーポイント注射を打ったら、次の日には普通に歩けるまでに回復しました。
この方の痛みの原因は筋筋膜性疼痛症候群(MPS)だったのです。
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは?
https://nishibori-seikei.com/blog/2013/05/mps.html
整形外科を含む、ほとんどの医師はMPSという病気があることを知りません。
筋肉が原因で痛みやしびれが起こるということを知りません。
痛みやしびれは、骨や軟骨の変形などの構造異常が原因で起こると思っています。
だから、レントゲンやMRIで異常がないと「原因不明の痛み」になってしまうのです。