2013.6.05 カテゴリー|ビオチン療法
41歳女性
2年前から、前胸部に痛みがあり、別の整形外科医院でレントゲンや血液検査を受けましたが、異常なしといわれていました。
昨年夏ごろから、首や腰や手首の痛くなり始めました。
今年2月に当院を受診しました。
受診時、前胸部にある胸鎖関節に圧痛を認めました。
胸鎖関節炎といえば、掌蹠膿疱症性関節炎を思い浮かべなければいけません。
この患者さんの場合、手足に膿疱はありませんでした。喫煙もしていません。
しかし、職場で受動喫煙にさらされていること、子供のころからお腹が弱く、ずっと下痢気味であることなどから、掌蹠膿疱症性関節炎の可能性が高いと診断しました。
掌蹠膿疱症性関節炎という病気について、本人に説明し、ビオチン療法を開始しました。
薬を飲み始めて、すぐに痛みは軽減しました。
原因不明の関節炎は掌蹠膿疱症性関節炎も疑いましょう。