2013.6.13 カテゴリー|トリガーポイント注射
骨盤輪不安定症とは?
女性が出産する際、赤ちゃんが賛同を通りやすいように、骨盤を支えている靭帯が一時的にゆるみます。
そのゆるみが元に戻らず、骨盤が不安定になり、それが原因で腰痛や臀部痛をきたす病気です。
私は、この骨盤輪不安定症という病気が本当に存在するのか疑問に思っています。
妊娠や出産を機に腰痛が出現した女性の患者さんをたくさん診てきましたが、ほぼ全員、両方の中臀筋にトリガーポイントを認めました。
骨盤輪不安定症と診断されている患者さんの多くは、きっと中臀筋の筋筋膜性疼痛症候群です。
おなかにいる赤ちゃんの重みや、育児などの負担によって中臀筋にトリガーポイントが出来てしまうのでしょう。
上の図で、水色の線は骨盤輪不安定症でゆるむ仙腸関節。赤い丸は中臀筋のトリガーポイントです。
非常に近くにあるので、中臀筋のトリガーポイントを仙腸関節のゆるみによる痛みと誤診してしまうのではないでしょうか?
骨盤輪不安定症という病気は本当はないんじゃないかな・・・と思います。