2013.6.12 カテゴリー|トリガーポイント注射
40代の男性
3年前から立ち仕事に就きました。
2年前から長く立っていると右臀部から太ももの裏側にかけて痛みが出るようになりました。
某大学付属病院を受診し、MRIなどの検査を受けましたが異常がなく、梨状筋症候群と診断され、手術を目的に別の大学付属病院に紹介されました。
しかし、そこでは手術の話は出ないで、薬をリリカからトラムセットに変更されただけでした。
薬が変わっても痛みがとれず、夜も眠れないほど痛むため、当院を受診しました。
触診した結果、右臀部の少し下の部分に強い圧痛点を認めました。
立ち仕事が原因で、ハムストリング筋にトリガーポイントが出来てしまったようです。
梨状筋症候群じゃありません!
梨状筋症候群とは、坐骨神経が臀部の深いところにある梨状筋に圧迫されて痛みが出る病気です。
でも、本当に梨状筋が坐骨神経を圧迫しているなら、手根管症候群や肘部管症候群なのどの他の絞扼性神経障害と同じように、痛みではなく運動麻痺や知覚障害が出るはずです。
私は、梨状筋症候群という病気は存在しないと思っています。
筋肉が原因で痛みが出る病気(筋筋膜性疼痛症候群)を知らない整形外科医が、坐骨神経痛を訴えていのに、MRIでヘルニアなどの異常がみつからない患者さんに対して、苦し紛れにつけている病名でしかないと思っています。
関連ブログ
筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは
https://nishibori-seikei.com/blog/2013/05/mps.html
梨状筋症候群の手術を受けたけど・・・
https://nishibori-seikei.com/blog/2012/08/post-67.html
坐骨神経痛は病名じゃないよ