2013.7.03 カテゴリー|トリガーポイント注射
7月2日のNHKクローズアップ現在 で腰痛についての特集番組が放送されました。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3374.html
・腰痛の8割は原因不明
・急性腰痛に対し安静は有効な治療法とは言えない
・腰痛の原因は心理的・社会的ストレス
・心療内科医と整形外科医がチームを組んで集学的な治療が行われ始めている
これらが腰痛の新しい常識として紹介されていたようです。
しかし、これらの話は、私の所属していた福島県立医大整形外科学講座では15年前以上から常識でした。
当時の教授は、腰痛の研究で世界的権威の菊地臣一先生だったので、私が若手医師だったのころから、週に1回、心療内科の先生方と患者さんの心理状態をもとに今後の治療方針を決める「リエゾンカンファランス」を行っていました。
そんなわけで、福島県の整形外科医の中では「腰痛の原因はストレス」というのが常識でした。
6年前に茨城県に移ってきて際、茨城県の整形外科の先生方には、この常識がほとんど浸透していないことに、少なからず驚きました。
実は、私はこの番組を見ていなかったのですが、実際に見た患者さんの話では、
「筋肉の痛みについて、まったく触れていなかったので、がっかりした。」
とのことです。
8割の原因不明の腰痛のほとんどが筋筋膜性疼痛症候群です。
ストレスが原因で、自律神経の働きが狂い、筋肉にトリガーポイントが出来てしまうのです。
心療内科を受診する前に、トリガーポイント注射を受けてみてください。
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