2014.2.11 カテゴリー|医療に関する迷信
前回のブログで紹介した患者さんの様に、「関節が動くから折れていないと思った。」と言って、骨折をほっといてしばらくしてから受診する患者さんがけっこうたくさんいます。「動くから折れてない」という話は、全く根拠のないでたらめな迷信です。
当院を受診する骨折の患者さんは、ほとんど全員、関節を動かすことができます。骨折をして関節を動かせない状態になるのは、太い骨がぼっきり折れて痛みが非常に強くて関節を動かせない場合か、骨折部で折れた骨が神経をはさんで神経麻痺を起してる場合かどちらかです。どちらも緊急手術が必要な重症な骨折です。救急車を呼んだほうがいいです。なので、「動くから折れていない」は不正解で、「動かないほどひどい骨折の場合は救急車を呼びましょう。」が正解です。んで、動くけど腫れや痛みがひどい場合は折れている可能性が高いので、なるべく早く整形外科を受診しましょう。
「動くから折れていない」は迷信です。