2014.3.20 カテゴリー|糖質制限
夏井先生のHPに糖質制限開始後にMPSになった方からの質問が来て、私が回答いたしました。
http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0320-08:30-2
糖質制限アンケートの記述欄を拝見していたら、
との文章を読み、わたしも同じだ!と思いメールさせていただきました。
わたしも糖質制限を初めて半年後、右前腕から親指にかけて鈍痛が起き、特にパソコンのキーボードを打つのが苦痛・・・整形外科にかかったところ「頸椎ヘルニア」と言われましたが、半年リハビリに通ってもよくならず、自分の感触としてこれは「筋肉の痛み」ではないかと思うようになり、パソコン環境の改善、毎日のストレッチを欠かさず行っていますがなかなかよくなりませんでした。
アンケートに書かれていたMPSという病名を早速インターネットで調べたところまさに自分の症状にぴったりでした(わたしも病院でリリカなどを処方されましたが効果なし)
私の場合も糖質制限開始と前後関係はありますが、もともと運動をしていなかったので老化によるものが(40代女性)たまたま糖質制限の始めたあとに痛みが出始めただけかもしれません。ちなみに貧血は糖質制限で劇的によくなっています。
トリガーポイントの注射については近医では扱っていないので、とりあえずテニスボールを買ってマッサージ?しています。
にしぼり整形外科 院長 西堀靖広です。私はMPSに対するトリガーポイント注射を積極的に行っている医師の一人です。
MPSの原因は重いものを持ったり、長時間の同じ姿勢、筋肉に負担のかかる姿勢などによる筋肉のへの過負荷が大きな原因です。一般的に筋肉に対する過負荷は本人が自覚できる場合とできない場合がありますので、自覚できるきっかけの有無がこの病気であるかどうかの判断には必ずしも繋がりません。筋肉の損傷に加えて、貧血、カルシウム・カリウム・鉄分、ビタミンC/B-1/B-6/B-12不足なども筋筋膜性疼痛症候群発症(MPS)の一つの要素になっていると考えらています。(MPS研究会HPより引用)
糖質制限をはじめると、ミネラルやビタミンB群の含有量が多い豚肉の摂取量が増えるので、むしろMPSになりにくくなる可能性が高いと思います。
今回の患者さんは、糖質制限とは無関係に疲労やストレスなどがきっかけで発症したのだろうと思います。
残念ながらMPSに対するトリガーポイント注射は整形外科やペインクリニックなど、痛みの治療の専門家にはあまり受け入れられていません。(その点は、湿潤療法が形成外科医に、糖質制限が糖尿病専門医に受け入れられていないのと同じ理由だと思います。)しかし、トリガーポイント注射は圧痛点に局所麻酔を打つだけなので、医師なら誰でもできます。もし、周りに話をよく聞いて理解してくれそうな医師がいたら、内科でも外科でも構わないので、トリガーポイント注射を頼んでみたらいかがでしょう?私にメールで相談した方の中にもこの方法でよくなった患者さんがいます。詳しい経過はこちらをご参照ください。
昨日MPSの報告をさせていただいたものです。私自身糖質制限とは関係ないとは思いつつ、ちょっと不安になっていたので「疲労やストレスなどがきっかけで発症したしたのだろうと思います。」との西堀先生のお言葉は、心強かったです。
またHPも拝見させていただきました。
わたしも最初に行った整形外科は麻酔科の先生が開業したところだったので、痛みの治療はプロだと思って言ったのに、頸椎にヘルニアの所見があったというだけで頸椎ヘルニアと断定。あとはお決まりの痛みどめ、湿布、首の牽引・・・
それでもよくならないので、あとは別の整形外科、カイロプラクティック、マッサージ、接骨院とドクターショッピング中でした(苦笑)
でも西堀先生のHPを見てそういう方法もあるのかと目からうろこでした。ありがとうございました。