2015.1.26 カテゴリー|湿潤療法
60代男性
昨年末、スーパーでお総菜の調理をしているときに、足が滑ってフライヤーの中に左手を突っ込んでしまい受傷しました。
某総合病院の救急外来で、ワセリンとディスポ手袋による処置を受け、処置を担当した医師から以後は当院で治療を受けるように勧められ、2日後に当院を受診しました。
初診時の状態です。
当院でもディスポ手袋による引き続き治療を行いましたが、浸出液が多すぎて左手全体がふやけてしまい、熱傷の境界線がよくわからなくなってしまったので、穴あきポリ袋による治療に切り替えました。
10日後には上皮下が終了しました。
受傷後1ヶ月の状態です。ヤケドは切れに治り、可動域制限もありませんでした。
患者さんはスーパーの店員さんで、年末で忙しいく仕事が休めないと言うことでしたが、熱傷治療中で浸出液がたくさんでている状態で食品を扱うと、黄色ブドウ球菌による食中毒が発生する可能性があるので、絶対に食品を扱ってはいけないことを説明し、食品以外の商品陳列の仕事などをしてもらうことにしました。