2015.1.28 カテゴリー|湿潤療法
肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)とは、外傷後に、創面を修復しようと出来た線維組織が過剰に産生され、いわゆるミミズバレ状の傷跡(瘢痕)が、長期にわたり残存する状態をさします。
当院でヤケドに対して湿潤療法を行った後、肥厚性瘢痕になった症例は3例あります。その3例は全員、当院を受診する前に他院で消毒と軟膏とガーゼによる従来の熱傷治療を受けていました。
逆に言えば、ヤケドしてすぐに湿潤療法をはじめた患者さんで肥厚性瘢痕になってしまった症例は1例もありませんでした。
肥厚性瘢痕ができるかどうかは体質的な面が大きいのですが、消毒や軟膏による組織傷害が肥厚性瘢痕の原因の一つであるといえると思います