2015.6.01 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
40代の女性
自転車で転倒してから左肩が痛くて動かせなくなり当院を受診しました。
レントゲン上、左肩関節脱臼骨折を認めました。
1%キシロカイン20を肩関節内に注射して、局所麻酔した後、テレビレントゲンを見ながら整復しました。
大結節が骨折しているため、外旋法ではなく、挙上法を行いました。腕をゼロポジションに上げてから骨頭を下から押すとストンと上腕骨骨頭が肩関節にはまりました。
骨折した骨も、元の位置に戻ったので、手術はしないで保存的に治療することにしました。
1週間は、肩を動かさないように「手つり」で固定しました。
1週間後には「手つり」もはずして、手を振り子のようにぶらぶらさせる運動(振り子運動)を始めてもらいました。
最初の6週間は、骨がずれてしまう可能性が高いので、自分の力で腕を上げる運動(自動挙上運動)は、絶対にしないように注意しました。