2015.5.24 カテゴリー|その他の治療について
40代のマラソンランナー
足首の腱鞘炎があり、当院で注射や貼り薬(ゼポラステープ)などで治療を受けていた方です。
しばらく来ないなあと思っていたら、貼り薬を貼ったら皮膚がかぶれたと言って、当院を受診しました。
足首の靴に隠れていない部分が、ヤケドのようにただれています。
「人からもらった貼り薬を使いませんでしたか?」と聞いたら、
「友達からモーラステープをもらって貼りました。」と答えました。
典型的なモーラステープによる日光過敏性皮膚炎です。
モーラステープは非常に良く効く貼り薬なのですが、貼った部分を日光に当てるとこのようなひどい日光過敏性皮膚炎になってしまします。
だから、私は、モーラステープは腰や殿部など服で隠れるところにしか処方しません。
医師でも薬剤師でもないのに、他の人に勝手に貼り薬を譲るのは、それが親切心からでも医師法や薬事法違反です。その結果、このようなひどい副作用を起こしてしまったら、過失傷害で訴えられても文句は言えません。
たとえ貼り薬でも病院で処方された薬は他の人に譲ってはいけません。特にモーラステープは危険なので絶対ダメです。