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外脛骨障害の治療

2016.4.01 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

 14歳の男子中学生

 バスケットボールの練習中に右足首を内側にひねって受傷しました。

 最初は足首の外側が痛かったのですが、だんだん足首の内側が痛くなって歩けなくなり当院を受診しました。

 足首の外くるぶしの少し下の部位が出っ張っていて、そこに強い圧痛を認めました。

 レントゲン上、外脛骨を認めました。

14250.jpg

 矢印の先に、おにぎりのような形をした小さな骨があります。

 これは外脛骨といって、日本人の5~6人に1人にしかない珍しい骨です。

 外脛骨があると舟状骨(外脛骨がくっついている船のような形をした骨)との間に、一つ余計な関節があるので、捻挫したときにここが損傷して、通常の捻挫にはない痛みが出ることがあります。

 治療としては、通常の捻挫と同じで、3日間くらいシーネで足首をしっかり固定すれば大丈夫です。

 この男子中学生も、3日間のシーネ固定で痛みはきれいに消えました。

 

 外脛骨は、捻挫しなくても、オーバーユーズ(使いすぎ)でも痛くなることがあります。

 この場合は、トリガーポイント注射が有効です。

 

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