2016.7.25 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
10歳の男の子
トランポリンで遊んでいて、左足をひねって受傷しました。
左足の甲の外側が腫れていて押すとすごく痛がったので、骨折を疑いレントゲンを撮りました。
折れてませんでした。
「子供は骨は折れていても、レントゲンに写らないことがあるので、念のため固定しましょう。」
と説明して、靴形のシーネで固定しました。
3日後に再診してもらったときは、全然痛くなくなったというので、シーネを外しました。
しかし、5日後に「走ると痛い」といって再受診してきました。
もう一度レントゲンを撮ってみました。
ぱっと見、やっぱり異常ありませんでしたが、よーーーーーーーーく見ると、第5中足骨の基部にほんの少しヒビが入っていました。
骨折なので、再度シーネ固定しました。
シーネ再開1週間後のレントゲンです。
1週間前より骨折線(ヒビ)がはっきりと写っています。
さらに1週間後のレントゲンです。
骨折線がさらにはっきりと写っています。
この時点で、痛みは完全になくなっていたのでシーネを外しました。
2週間後、再度レントゲンを撮る予定でしたが、受診しませんでした。
きっと元気に走り回っていることでしょう。
このように、子供の骨折は最初レントゲンに写らないことがあります。
初診時のレントゲンで骨折がなくても
子供の骨折は最初レントゲンに写らないことがあること
1週間経っても痛みが取れなかったり、痛みがひどくなったりしたらすぐに受診すること
の2点を、保護者にちゃんと説明することが大切です。