2017.11.15 カテゴリー|トリガーポイント注射
40代の男性
5年前から、首こり、肩こり、背中の張り、腰痛、左耳なりに悩んできました。
整形外科を受診してストレイトネックと診断され体操の指導を受けてまじめにやったけど良くなりませんでした。
また、耳鼻科で調べてもらいましたが耳鳴りの原因はわかりませんでした。
先月、知人に勧められて当院を受診しました。
下図の部位にトリガーポイントを認めたので、トリガーポイント注射を行いました。
また、既往歴を聞くと、高コレステロール血症があり5年くらい前からクレストールを内服しているということでした。
「クレストールが筋肉の痛みの原因かもしれません。内科の先生に行ってクレストールを止めてもいいか相談してください。」
と説明しました。
1週間後、再診しました。
「痛みも耳鳴りもだいぶ良くなった。クレストールは医者に相談せずに勝手に止めたけど、それからすごく調子がいい」
トリガーポイント注射も効いたのだと思いますが、やっぱりクレストールの副作用だったのでしょう。
昨日ブログで紹介した林先生も、講演会の中で
「コレステロールは体の壊れた部分をなおす修理屋です。下げてはいけません!」
と言ってました。
全くその通りだと思います。
人間の細胞を取り囲んでいる細胞膜はコレステロールが主成分です。
筋肉が壊れたとき、コレステロールが足りないと修復されず痛みが残ってしまいます。
歳をとったらあちこち壊れるんだから、歳とともにコレステロールが上がるのは当たり前です。
スタチン系の抗コレステロール薬は全部、筋肉痛になるのですが、その中でもクレストール(ロスバスタチン)が一番ひどい印象です。
中高年以上の人で、全身の痛みで苦しんでいるような人のお薬手帳を見るとクレストールを飲んでいることが非常に多いです。
マジでクレストールを発売中止にして欲しいと思う、今日この頃です。