2018.4.17 カテゴリー|その他の治療について
足のグーパー体操とは、下の写真のように足の指をグーパーと動かすだけの体操です。
簡単な体操だと思うでしょうが、実際やってみてください。
うまくできない人がけっこういると思いますよ。
外反母趾の患者さんや、足首の骨折や捻挫の患者さんにこの足のグーパー体操をやるように指導しますが、ほとんどの人がうまくできません。
足の指には下の写真のようにMP関節とPIP関節があります。
皆さん、PIP関節は曲げられますが、MP関節はほとんど曲げられません。
PIP関節を曲げる筋肉はふくらはぎにもありますが、MP関節を曲げる関節は足の裏と足の甲の骨の間にしかありません。
靴を履いて歩いているとこの足の裏や骨の間の筋肉を使わなくても歩けるので、筋肉が弱くなってしまいます。
そのために、足の指を深く曲げてグーを握ることができなくなってしまうのです。
この足の裏や骨の間の筋肉が弱くなると、足の形が変形してきて、外反母趾や足底筋膜炎などの足の病気の原因になります。
また、足の格好が悪くなると膝や股関節や腰にも負担がかかるので、膝や股関節や腰の痛みの原因にもなります。
毎晩お風呂の中で、足のグーパー体操を10回ずつやってください。
足の変形を予防できるはずです。
ポイントはMP関節をできる限り大きく動くように、ちからいっぱいグーを握って、ちからいっぱいパーを開くことです。
足のグーパー体操は超おすすめです。老化や痛みの予防のために是非やってください。
ちなみに当院でやっている加圧トレーニングでは、下半身の場合、トレーニングの一番最初にこの足のグーパー体操をやります。
自分では続けられないという方は加圧トレーニングに通ってください。