2020.1.20 カテゴリー|トリガーポイント注射
60代の男性
12月初めに左殿部(おしり)痛が出現しました。
T整形外科で注射をしてもらって一度良くなりましたが、12月中旬に症状が悪化したためK整形外科を受診しました。
そこで、坐骨神経痛と診断されリリカとセレコックスが処方され、電気治療を受けましたが症状が改善しないため、1月中旬にS総合病院の整形外科に紹介されました。
MRIをして、腰部脊柱管狭窄症と診断され、オパルモンとセレコックスが処方され「この薬で良くならなかったら手術をしましょう。」と説明されました。
その説明にビックリして、調剤薬局の薬剤師に相談したら、当院を受診した方がいいと勧められ、翌日に当院を受診しました。
小殿筋に強い圧痛としこりを認めたのでトリガーポイント注射を打ちました。
注射した直後に痛みが取れたので、よろこんで薬剤師にお礼を言いにいったそうです。
しかし、オパルモンなんて世界一効かない薬を処方しといて、「この薬が効かなかったら手術」ってひどくね。
知識や技術が無くてトリガーポイント注射が出来ないとしても、硬膜外ブロックや神経根ブロックは出来るでしょ。
オパルモンやリリカじゃなくて、トラムセットとかサインバルタとかもっと効く薬があるでしょう。
そういう治療(保存的治療)を全部やってもよくならなかったら手術をするんじゃないの。
治療の引き出しが少なすぎるだろ。まさか金儲けのために手術を勧めたんじゃないべな。
2020.1.10 カテゴリー|その他の治療について
60代の女性、半年前に両手首に小さな湿疹が出来たため、自宅にあったオロナインH軟膏を塗っていました。
その後、湿疹はだんだん広がっていき、手の甲から肘の近くまで広がってしまったため、当院を受診しました。
「最初の湿疹の原因はわからないけど、今の状態はオロナインによる接触性皮膚炎だから、オロナインを塗るのを止めましょう。」と説明して、タリオン(かゆみ止めの飲み薬)とマイザー軟膏(ステロイド軟膏)を処方しました。
オロナインH軟膏は、消毒薬のクロルヘキシジンをクリームに溶かしてある外用薬です。
消毒薬とクリームという皮膚や皮下組織に有害な物質のダブルコンボです。
有害無益のクソ薬です。
オロナインを万能薬のように思っている人がたくさんいますが、オロナインの説明書には以下のように書かれています。
薬効分類 化膿性疾患用薬
効能・効果 にきび,吹出物,はたけ,火傷(かるいもの),ひび,しもやけ,あかぎれ,きず,水虫(じゅくじゅくしていないもの),たむし,いんきん,しらくも
次の部位には使用しないでください。(1)湿疹(ただれ,かぶれ)(2)化粧下(3)虫さされ
オロナインH軟膏は有害無益のクソ薬なので、使ってはいけません。
特に湿疹(ただれ、かぶれ)には使ってはいけません。
市販薬を使うときもちゃんと説明書を読みましょう。これ大事。