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2023.12.11 カテゴリー|トリガーポイント注射
50代の男性
2年前にソフトボールをしていて地面に膝あたりを強打してから左膝痛が出現しました。
某総合病院でMRIを撮って半月板損傷と診断されました。
その後も症状が改善しないため別の総合病院でMRIを撮り直したら半月板損傷じゃないと言われました。
医師の指示通りにリハビリを続けていましたがよくならないので、当院を受診しました。
大腿四頭筋内側広筋の筋痛症でした。
トリガーポイント注射1回で日常生活での痛みは消えました。
2回目で運動時の痛みも軽減しました。
他院で半月板損傷と診断されている患者さんはだいたい大腿四頭筋か腓腹筋の筋痛症です。
トリガーポイント注射でだいたい治ります。
2023.12.11 カテゴリー|その他
12月9日はホームコースのスターツ笠間でラウンドしました。
その日は、同クラブで女子ゴルフのLady Go Capも開催されていました。
飛ばし屋で有名な葭葉ルミプロが練習していたので見学しました。
私が1回しか入れたことがない練習場の先にある池に何個もボールを打ち込んでました。
私より小さいのにすごいなあ。技術で飛ばしているんだろうな。
練習が終わった後で思い切って声をかけてみました。
写真もサインも笑顔で応じてくれました。
とても感じがいいお嬢さんでした。
スタイルがいいから大きく見えるけど、俺より小さいのよ。
自分たちのラウンドが早く終わったので、Lady Go Capを見学しました。
今回のLady Go Capは一般客を入れていないので、見学できるのはスターツ笠間のメンバーと招待客だけでした。
なのでめちゃくちゃいい場所で見学できました。メンバー特権です。
みんなアプローチもバンカーショットもパッティングもめちゃくちゃ上手いよ。当たり前だけど。
ホールアウトした。李知姫プロと成田美寿々プロと原江里菜プロにサインを貰いました。
皆さん笑顔で応じてくれました。他のプロもテレビで見るよりずっときれいでした。
サインキャップは待合室に飾りました。宝物だから盗まないでね。
最近の女子ツアーは畑岡奈紗プロが出て以降どんどん若い有望選手が登場して、なかなかベテランが活躍できません。男子にはシニアツアーがあるけど、女子にはないのでこういう試合をどんどんやってくれたらいいなと思いました。
成田美寿々・福田真未ペアが優勝 KDDI Lady Go Cup in スターツ笠間ゴルフ倶楽部
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d44580b2b05a042237e2d17bf626277a7432a09
2023.12.01 カテゴリー|その他の治療について, トリガーポイント注射
日本整形外科学会から筋膜ハイドロリリースが保険適応申請されています。
その点数2876点、トリガーポイント注射80点の36倍です。
こんなに差があったら、馬鹿馬鹿しくてトリガーポイント注射なんかしてらんないよ。
エコー見ながら生理食塩水注射するだけで28,760円も儲かるなんて、いい仕事だな。
そんな私のつぶやきに対して、滋賀県でトリガーポイント注射をしている松本道明先生が慰めてくれました。
松本道明@michiaki_m
先生、患者負担も増えるわけですから、医療界のダイソーとして薄利多売で一緒に頑張りましょう
😉西堀靖広@ゴルフ大好き整形外科医@borinisi
他院で1人にハイドロリリースしてる間に36人にトリガーポイント注射をすればいいだけですね。
がんばります。
松本道明@michiaki_m
はい、安い、うまい、早い、吉野家の精神で行きましょう😆
10箇所以上トリガーポイントがあるような患者さんがいてはったら、いちいちエコーしてられへんとおもとります(ブギウギ風)
松本先生は本当に尊敬できるいい先生だな。
近畿地方で慢性痛に悩んでいる方は松本先生に診てもらうといいですよ。
そもそもハイドロリリースに3万円近く支払うほどの効果があるのかという素朴な疑問もあります。
痛みの原因が筋膜の癒着であるという仮説は証明されていませんし、生食を注入することで本当に筋膜の癒着が剥がれるのかどうかも証明されていません。
仮説に仮説を重ねた不完全な治療です。コロナワクチンのような危険性はありませんが値段に見合った効果は期待できないと私は思っています。
私の記憶ではハイドロリリースを始めたのは、それまでトリガーポイント注射をしていた群馬県の麻酔科医です。
それに整形外科開業医にエコーを売りたかったエコーメーカーが乗っかって、しきりにアピールして広がったのです。
整形外科医なら実際に手術をする際に筋膜の癒着なんて見たことないはずなのに、みんなあっさりその仮説を信じました。
やっぱり医者って騙されやすいのです。あまり頭が(以下自粛)
ただ、これは保険適応申請しただけなので、審議会で認めて貰えなければ保険適応外のままです。
財務省も厚労省も社会保険料の削減を目指していますので、こんな怪しい治療が保険適応になることはないと思っています。
保険適応になってもやるつもりないけどね。患者さんがいっぱいでそんな時間ないもん。
2023.11.28 カテゴリー|その他
先日のゴルフラウンドの昼休みの会話
私「大谷翔平はすごい。何がすごいって、あんなに才能があるのに謙虚なところがすごい。普通、人とは違う才能があると自分は特別な人間だと勘違いして、天狗になるじゃないですか海老蔵みたいに。」
資産家マダム「そうね。お医者さんにもそういう人が多いわね。」
私「そう・・ですね。」
マダム「でも先生は違うわね。あまりお医者さんらしくないから。」
私「ありがとうございます。そもそも医者は大谷翔平や海老蔵みたいに特別な才能もないから、偉くもなんともないんですけよね。9割受かるマークシートの国家試験に受かっただけですから。」
マダム「あらそうなの。ウフフフ。」
2023.11.07 カテゴリー|その他の治療について
よく患者さんに「温湿布のほうがいいですか、冷湿布のほうがいいですか?」と聞かれます。
そんなときは「別にどっちでも同じです。患者さんが効くと思う方を使ってください。」と応えています。
通常の痛みは基本的にに温めたほうがいいです。
冷やしたほうがいい痛みは、打撲や関節炎などで腫れているときです。
しかし、温湿布には患部を温める効果はありません。湿布に含まれるカプサイシンの作用で温かく感じるだけです。
冷湿布にも患部を冷やす効果はありません。湿布に含まれるメントールの作用で冷たく感じるだけです。
温めたほうがいいときはホッカイロなどで物理的に温めたほうがいいです。
冷やしたほうがいいときはアイスノンなどで物理的に冷やしたほうがいいです。
湿布や貼付剤は、皮膚を刺激することでゲートコントロール理論の原理を利用して痛みを和らげているのです。
なので、温湿布も冷湿布も効果は一緒です。
ゲートコントロール理論とは、痛みが伝達する途中にゲート(門)があり、痛みの伝わり方をコントロールしているという疼痛理論です。この考え方は、1965年にロナルド・メルザックとパトリック・ウォールによって発表されました。
刺激を伝える神経には、痛覚を伝える細い神経繊維と、触覚による圧力などを伝える太い神経繊維があるとされています。複数の刺激が同時に発生すると、感覚を脳に伝える経路の門番である脊髄は、太い神経からのシグナルを優先的に受け取り、後からくる細い神経からのシグナルに対しては門を閉ざすというのです。
痛いところをさすると痛みを緩和することができるのは、別の刺激が入ることで、痛みのゲートを閉じさせる効果があるためと考えられています。
難しく書いてありますが、簡単に言うと「皮膚を刺激すると痛みがやわらぐ」ということです。
湿布も貼付剤も皮内針もエレキバンもこの原理で効いているのです。
「痛いの痛いのとんでいけ!」も同じ原理です。
ロキソニンテープのCMでは、有効成分が患部に染み渡って効くようなイメージを流していますが、あれはほぼ嘘です。皮膚は人体最大の防御器官かつ排泄器官であって吸収器官ではないので有効成分はほとんど吸収されません。
ピップエレキバンの磁力の力で血流をよくするというCMも嘘です。高校の物理をちゃんと勉強していればそんな現象はおこり得ないことがわかるはずです。
湿布も貼付剤もビリビリするから効くんです。
2023.10.30 カテゴリー|その他
父親が競馬ファンなので、子供のころから日曜日の午後は一緒に競馬中継を見ていました。
テンポイント、トウショウボーイ、グリーングラスが上位を独占した有馬記念も見てましたし、そのレースのゴールシーンを絵に描いて父親にめちゃくちゃ褒められたことを覚えています。テンポイントが故障した雪の日経新春杯も見てました。ミスターシービーの三冠達成もシンポリルドルフの三冠達成も見たし、カツラギエースが逃げ切って日本馬が初勝利したジャパンカップも見てました。オグリキャップやトウカイテイオーの奇跡のラストランも見てました。サイレンススズカが最終コーナーで骨折した悲劇の天皇賞も見てました。ダントツの一番人気のゴールドシップがゲートにドロップキックをかまして2秒以上出遅れて、120億円分の馬券が一瞬で消えた宝塚記念も見てました。
ファミコンゲームの「ダービースタリオン」にドハマリして、「ウイニングポスト」をやるためにノートパソコンを新調したりしてました。今はスマホゲームの「ウマ娘」にドハマリしてます。
10年前にゴルフを始める前までは、一口馬主をやっていて、いつかはダービーオーナーになりたいと夢見ていました。
競馬は私の人生の一部なんです。
先日の天皇賞・秋で、レーティング世界一のイクイノックスが圧倒的な一番人気に応えて驚異の世界レコード1分55秒2で勝利しました。圧巻のレースでした。
13年ぶりに天皇皇后両陛下が天皇賞をご観覧に来ていて、ノーマスクで観衆に手を振ってくれました。嬉しくて以下のようにツイートしました。
天皇皇后両陛下が天皇賞を見にきてるよ。
ノーマスク!!!!
ほとんどの人が好意的に反応してくれましたが、中には
「ギャンブルに天皇賞って」とか「競走馬がかわいそう」という批判的な反応が来ました。ちょっと誤解していると思ったので、それぞれに対して以下のように返信しました。
競馬は元々、帝国陸軍の軍馬育成が目的で始まったものなので、優秀な馬に天皇賞が送られるのは当然です。
軍馬の育成が目的なので、天皇賞は春も秋も当初は3,200mという長距離で行われていました。
ちなみに私は競馬をスポーツとして楽しむタイプなので、馬券は買いません。当たんないし。
私に対して競走馬がかわいそうというのもやめてほしいです。
競走馬は競馬に出るために生産されているので、競馬がなかったらそもそもこの世に存在しません。
競走馬がかわいそうなら、家畜の牛も豚も鶏も羊はもっとかわいそうですよね。
競走馬は良い成績を上げれば種牡馬や繁殖牝馬として余生を全うできるので、100%殺される家畜よりはずいぶんマシです。
でも理解してもらえませんでした。
競馬が嫌いなのは別にいいんですよ。趣味や価値観はひとそれぞれなんですからね。
でもね、「競馬はギャンブル」とか「競走馬はかわいそう」とか、人が楽しんでいる趣味に対してケチつけてくる人はなんなんですかね。
そう思っていても楽しんでいる人にわざわざ伝えなくてもよくないですか。
こっちが嫌な気分になることくらい想像できませんか?
別にあなたたちに迷惑かけてないでしょ。ほっといてくださいよ。
2023.10.17 カテゴリー|その他, トリガーポイント注射
60代の男性
2年くらい前に、右殿部から下肢の痛みを主訴に当院を受診しました。
殿部から下肢、膝の筋痛症と診断してトリガーポイント注射を3回行いました。
それっきり受診しませんでしたが、先日超久しぶりに再診してきました。
「ここに通っても良くならなかったから、I病院でMRI等をしたけど異常がなくどこも悪くないと言われた。仕方ないからT整形外科に行ったけど、そこでも異常なしと言われた。だから、N病院に行ったら変形性膝関節症かもしれないと言われた。変形性膝関節症かどうかC病院で診てもらいたいから紹介状を書いてほしい。」
と言われました。
唖然としました。
「ここに通っても良くならなかったから」の時点でちょっと切れかかりましたが、「紹介状を書いてほしい。」で完全に切れてしまいました。
それでも声は荒げずなるべくやさしく、以下の様に説明してお断りしました。
「○○さんにはわからないのかもしれませんが、それは私に対するあまりにひどい侮辱です。○○さんはたった3回の通院で私のことを見限って、他の病院に行ったんですよね。で、今度は私の診察も治療も受けないで紹介状を書けというんですか、それはあまりにひどい。私の整形外科医としてのプライドがズタズタに傷つけられました。紹介状というのは、私が診察と治療をして、大きい病院で精査を受けたほうがよいと考えたときに書くものです。いきなり書いてくれといわれても書けません。どうしてもC病院にかかりたいなら変形性膝関節症かもしれないと言ったN病院の先生に書いてもらうべきです。それがスジです。なので私は紹介状は書けません。」
理解も納得もしてなさそうでしたが、あきらめて帰られました。
そもそもドクターショッピングしすぎですよね。
テレビの健康番組の見過ぎで、痛みには何か重大な病気が隠れているはずだという思い込みがあり、異常をみつけてくれる病院を探し回っているのでしょう。
最初の最初に私がした「筋肉が硬くなっているせいの痛み」という説明は、理解も納得できなかったのでしょう。
それも、歩けないほど痛いならまだしも、普通に歩けて仕事も出来てるんですよ。
つけるクスリがありませんよ。
2023.10.13 カテゴリー|その他の治療について
現在アキレス腱断裂でギプス治療中の患者さんから「周りの人間みんなに、アキレス腱が切れているのに手術しなくていいのか?と聞かれた。」と言われたので、あれもしかして、一般の人はアキレス腱断裂=手術と思ってるのかなと考え、Twitterで以下のようにつぶやきました。
「アキレス腱断裂は手術しなくても、くっつくよ。」
そしたら、「目からなにかが落ちた」「今までの“常識”が どんどんひっくり返ってるw」「エーー!驚くことばっかり〰!!」「まじっすか!!」などの反応がありました。
やっぱり、一般の人はアキレス腱断裂=手術と思っているのですね。
私は少なくとも50例以上、手術なしギプスのみでくっつけてます。
再断裂の経験はありません。
受傷から2週間以上経っている陳旧例もギプスのみでくっつけたことがあります。
私が3年目に赴任した保原中央病院の佐藤伸一先生が、アキレス腱の保存療法に習熟していて、マンツーマンで教えてもらったので、私はギプスだけで治すことが出来ます。
しかし、ほとんどの整形外科医は、保存療法のやり方を知っていても実際に見たことがなく、手術療法しか習ってないので、怖くて患者さんに保存療法を勧めることが出来ません。
整形外科医が手術ばかり勧めるのだから、一般の方がアキレス腱断裂=手術と思い込んでいても仕方がないですよね。
ギプスによる治療法では、2週間おきに足首の角度を変えてギプスを巻き替えて、合計6週間ギプス固定します。ギプスを外した後は4週間くらい、捻挫用のサポーターを巻いてもらいます。
手術と違って、腱の短縮が起こらないからリハビリは必要ありません。
詳しくはこちらのブログ記事を読んでください。
アキレス腱断裂は手術の必要なし!
http://www.nishibori-seikei.com/blog/2013/09/post-329.html
2023.10.06 カテゴリー|その他の治療について
わかりやすい基準として、薬を減らせる医者は名医だよ。
例えば治療中の患者さんが、便秘になったとします。その時に安易に下剤を処方するのではなく、今、処方している薬の副作用の可能性を考え、その薬が本当に必要かどうか考え、薬を減らしたり、別の薬に変えたり出来る医者が名医です。
患者さんの症状がよくなったときに、薬を減らせる医者が名医です。
患者さんの症状がよくなったのに、再発したら困るからと薬を続けるのが○医者です。
必要ない薬や副作用が出た薬は減らすのが当たり前なのに、なぜか足し算しか出来ない医者がたくさんいます。
「薬を止めて何か起きたらどうするんだ。」とか言っちゃうくせに、「薬を増やして何か起きたらどうするんだ。」とは考えません。
不思議ですね。
2023.09.22 カテゴリー|その他
予約をとらせておいて予約時間に診ないで数時間待たせるとか、他の業界だったら絶対に許されないですよね。
でも医科では普通に行われています。
これだけでも医者がいかに傲慢かがわかりますね。
患者がたくさん来るから仕方がないとか、丁寧に診ているから仕方がないとかそんな意見もあると思いますが、そんなものは傲慢さゆえの思考停止です。
患者側がそれを受け入れていることも、諦めによる思考停止です。
だって、歯医者さんは、だいたい時間通りに診てくれますよね。
要するに、待たせることを前提に、自分のパフォーマンスの限界を超えた数を予約に入れているということです。
当院は予約制ではありませんが、患者さんを待たせないように常に工夫と努力をしています。
(診断が)早い
(余計な検査や治療をしないので自己負担が)安い
(治療が)うまい
吉野家みたいなクリニックを目指しています。www
患者さんの中には何時間待ってもいいからゆっくり話を聞いてほしいという方もいるでしょう。
そういう要望に応えること当院では無理なので、他のクリニックを探してください。
私の昔の指導医は、1日30人の完全予約制でしたが、一人に対して30分でも1時間でも時間をかけて診てあげるので、外来が終わるのは夜10時頃だったりしました。
信者みたいな患者さんばかりだったので、文句を言う人は誰もいませんでした。(スタッフ以外は)
ちなみに、精神科以外の科では1分診療でも1時間診療でももらえる再診料は同じです。
スタッフの残業代もかかるから、病院経営的には大赤字でした。
ゆっくり話を聞いて欲しいという患者さんは、そういう経営感覚がバグってる医者を探してください。