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初期の五十肩(四十肩)のトリガーポイント

2022.10.28 カテゴリー|トリガーポイント入門, トリガーポイント注射

初期の五十肩のトリガーポイントは小円筋にあることが多いです。

患側の手を患者さんの頭につけてもらい肘を前方に向けてもらいます。

その姿勢で肩関節の下を後ろから押してあげると、硬くなった小円筋を触ることが出来ます。

ここにトリガーポイント注射をするとすみやかに痛みがとれることが多いです。

五十肩の原因は肩峰下滑液包の炎症だと思っていましたが、どうやらそれだけではないようです。

小円筋が硬くて伸びなくなると腕を上げられなくなるし、小円筋が痛いと手を後ろに回すことが出来なくなる。

これらの五十肩に特徴的な症状は小円筋のトリガーポイントでだいたい説明がつく気がします。

帯状疱疹ワクチンについて

2022.10.25 カテゴリー|その他の治療について

先日、知人に「最近テレビでやたらとCMをやっている帯状疱疹ワクチンを打った方がいいか?」と聞かれたので、「打たなくていいです。かかったらすぐにうちにきてください。治しますからwww」と答えました。

 

帯状疱疹はかかっても死なないし。
抗ウイルス薬もあるし、神経痛が残ってもリリカで治療可能だし、なるはやで見立てのいい医者にかかることです。
死ぬか重篤な後遺症を残すかしない病気にワクチンはいらないと思うんですよね。
麻疹、風疹、日本脳炎、破傷風などは死ぬからね。ポリオは麻痺が残るしね。

 

帯状疱疹も運が悪ければ失明したり顔面神経麻痺が残ったりすることがありますが、滅多にない後遺症だし、治療が早ければ防げる可能性が高いです。

 

ちなみに帯状疱疹ワクチン(シングリックス)のお値段は2回で21,600円だそうです。

副作用として注射部位の局所症状(赤み、かゆみ、熱くなる、腫れ、痛み、硬くなる)、発疹、倦怠感などが 報告されています。 また非常にまれですが、アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難、口唇のまわりの腫れなど)や、血小板 減少性紫斑病(皮下出血、鼻血、歯ぐきの出血など)がみられることがあるそうです。

 

当院では帯状疱疹ワクチン接種は行っていません。

もちろん私も受けるつもりありません。。

シーネを勝手に外す監督やコーチはマジウンコ

2022.10.24 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

足首の捻挫はありふれたスポーツ外傷のひとつです。

毎日一人くらいは来るので、単純計算でこれまでに6,000人以上診ているはずです。

U字シーネでしっかり固定すれば、かなり重傷の捻挫でも1週間で治ります。中程度の捻挫なら3日で治ります。

捻挫の治療には自信もあるし、プライドもあります。

 

先月の話です。

某Rネッサンス高校笠間の女子バレー部の子が足首の重傷の捻挫で受診しました。試合が近いらしく、身長がめちゃくちゃ高い監督とコーチも心配で付き添ってきました。

いつものように診察して、いつものようにU字シーネを巻いて、いつものように絶対に勝手に外さないように説明して帰しました。

1週間後再診してもらいました。

シーネは一応巻いてありましたが、包帯がゆるゆるで勝手に外していたことは明確でした。

案の定、痛みも腫れも全く引いていませんでした。

「ちゃんと固定していれば、今頃きれいに治っていた。なんで勝手に外したの?」と問い詰めました。

はっきりとは答えませんでしたが、どうやら監督の命令で外していたようです。

もう1週間、今度はきちんとシーネを巻き続けるように説明しましたが、それきり受診しませんでした。今もまだ痛がってんじゃないかな。もう、どうでもいいけどね。

なんかさ、捻挫は固定しない方がいいとか思い込んでる脳筋がけっこういるのよね。

俺がバレーボールに対して口出すことは絶対にないんだから、こっちの治療に口出すこともやめてほしいよね。

そのあたり全然わかってないんだよね。脳筋だから仕方ないけどね。

シーネを勝手に外す監督やコーチはマジウンコだと思ってるよ。俺はね。

手術が必要と診断された鎖骨遠位端骨折を保存的に治療した一例

2022.10.21 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

40代の女性

転倒して受傷しました。

地元の整形外科であまりズレてないから鎖骨ベルトと三角巾で保存的に治療できると言われましたが、1週間後のレントゲンで骨折がズレていたため、手術しないと治らないと言われた患者さんです。

すぐにネットで検索して、当院のブログにたどり着き翌日当院を受診しました。

http://www.nishibori-seikei.com/blog/2013/11/post-340.html

初診時のレントゲンです。

約1センチズレてます。

鎖骨ベルトと弾性包帯7号で骨折を整復しながら外固定しました。

ズレがが約2ミリに改善しました。

鎖骨ベルトと弾性包帯は絶対に外さないように、その代わり腕は痛みがないはんいで自由に動かしていいと説明しました。

1週間後のレントゲンです。

ズレはほとんどなくなっています。

腕を動かした際に骨がカチッと嵌まった感じがあったそうです。

そのまま固定を続けてもらって、治療開始4週間で弾性包帯を外して、6週間で鎖骨バンドも外しました。

治療開始8週間後のレントゲンです。

1ミリくらいズレてますが、骨折部に不安定性も痛みもなく骨癒合が得られています。

激しい運動はあと2ヶ月くらいは避けるように説明して治療を終わりにしました。

 

転位のある鎖骨遠位端骨折は手術固定しないと骨癒合が得られないということが整形外科医の常識です。

この「転位のある鎖骨遠位端骨折に対する鎖骨バンドと弾性包帯を使用した保存療法」はそんな常識を打ち破る画期的な方法です。

この方法を考案したのは私の恩師の一人である佐藤伸一先生です。私が学会で発表して論文を書いて「整形外科mook」という整形外科医むけの教科書にも執筆しました。

しかしおそらく、この方法で鎖骨遠位端骨折を治療しているのは世界中で私と佐藤伸一先生だけでしょうね。

私のような外れ者が執筆した論文など誰も相手にしてくれないのです。それが医学界なのです。

PCR検査拡充が諸悪の根源

2022.10.03 カテゴリー|新型コロナ

やっぱりPCR検査が諸悪の根源です。
PCRのせいで無症状感染者という意味不明な存在が登場して、無症状感染者からも感染するかもという不可解な設定が登場して、自分以外は全員ばい菌状態に突入したのですから。
確定診断のための検査をスクリーニングに使うという愚を世界中でやったのがコロナ渦の本質です。

新型コロナが発見された当初の日本政府の方針は、重症の肺炎患者だけCTを撮ってウイルス性肺炎の可能性が高いときに確定診断のためにPCR検査を行うというものでした。これがその当時まで医学会で常識とされたPCR検査の使い方でした。

症状と診察と検査でウイルス性肺炎と診断して、何のウイルス感染か確定するためにPCR検査をする。つまりPCR検査は確定診断のための検査たっだのです。

この方針を維持していれば、こんな大騒ぎにならなかったし、無意味で無駄な対策で子供たちの大切な時間と思い出と健康を奪うこともありませんでした。
パニックになったマスコミと専門家モドキに煽られてPCR検査拡充を始めたことが最大の失策でした。

そもそもPCR検査は咽頭などにコロナウイルスの遺伝子の破片がくっついているかどうかを調べるだけの検査です。感染しているかどうかをなんか調べられません。PCR陽性ならコロナ感染者と診断できるならば、咽頭にスギ花粉がくっついているだけで無症状なのに花粉症と診断できるということです。こんな乱暴な診断ありません。

 

2009年に流行した新型インフルエンザで病院を受診した患者数は1年間で約2000万人でした。一方、新型コロナの患者数は約3年間で約2000万人です。しかも、無症状感染者というPCR検査陽性だけど元気な人を含めた数字です。

2009年にコロナと同様に無症状の人にも無差別にPCR検査をしていたら、患者数は1年間で5000万人をかるく超えていたでしょう。その場合のパニックは今のコロナパニックよりひどかったはずです。

でも当時はみな普通に生活していました。学級閉鎖はありましたが、パチンコ屋を閉めたり、飲食店を閉めたり、スポーツやイベントが中止になったり、県外の人を差別したり、運動会が中止になったり、修学旅行が中止になったりすることはありませんでした。また感染対策費として100兆円を超える税金がばらまかれるようなこともありませんでした。

こういうことを言うと必ず「インフルエンザには特効薬がある」と寝言をぬかす人がいますが、インフルエンザに特効薬なんてありませんよ。タミフルにしろリレンザにしろゾフルーザにしろ、ウイルスを殺すわけじゃなくて、ウイルスの増殖を抑えることで熱が半日早く下がるだけです。

 

無症状者、軽症者に対するPCR検査を止めるだけでコロナ渦は終わります。さっさとやれよ岸田。

よけいな検査はしない

2022.09.29 カテゴリー|トリガーポイント注射

水戸市でトリガーポイント注射を行っていたベテランの整形外科医がお亡くなりになりました。

そこの患者さんが何人もトリガーポイント注射を求めて当院を受診してきました。

患者さんの情報によるとそのクリニックも当院と同様に平日はほぼ待ち時間なしだったそうです。

私と同様によけいな検査をしないから患者さんの回転が早かったのだと思います。

痛みの原因は筋肉に出来たトリガーポイントだという真実を知っていると、患者さんの話を聞いただけでだいたい悪い筋肉がわかります。

骨折や変形性関節症や骨腫瘍などの可能性があるときはレントゲンを撮りますが、そうでなければ必要ないので撮りません。

ここ10年くらいMRIも撮ってません。

脊髄腫瘍とか頚髄症、骨軟部腫瘍などMRIが必要な症例は最初から検査後に手術が出来る施設に紹介しています。その方が患者さんの負担が少なくなるからです。

よけいな検査はしない。よけいな薬もだない。患者さんはなるべく待たせない。それが私の信念です。

コロナワクチン接種率を働き蟻の法則を元に考察してみる。

2022.09.02 カテゴリー|その他, 新型コロナ

上の表は国が正式に報告している新型コロナワクチン接種率です。(2,022年9月1日現在)

コロナワクチン接種率について働き蟻の法則を元に考察してみます。

コロナワクチンに対しても、絶対打ちたい人が2割、みんなが打っているから打つ人が6割、絶対打ちたくない人が2割に分類できると思います。

2回目までの接種率は80.4%です。絶対打ちたい人の2割とみんなが打っているから打つ人の6割がみんな打ったので8割以上の人が打ちました。しかし、この接種率の分母には接種対象になっていない5歳未満のちびっ子の人口(約450万人)も含まれているので、本来は80%を切るはずです。ところが80%を超えているといるということは絶対に打ちたくない人の2割のうち、入所している施設や職場や学校の命令で強制的に打たされた人が400万人以上いたという計算になります。史上空前の人権侵害です。

3回目の接種率は64.7%です。みんなが打っているから打つ人の6割のうちの2割くらいがワクチンに意味がないことに気がついて打たなかったと推定するとこのくらいの数字になります。

なぜか4回目の接種率は上の表にありませんが、単純計算で21.2%です。絶対打ちたい人の2割+強制的に打たされた人150万人でこのくらいの数字になります。

ちなみに小児の2回目接種率は20.1%です。まさに子供に絶対に打たせたい2割の親だけが子供に打たせて。みんなが打っているから打たせる親は誰も子供に打たせなかったということがわかります。

ちなみに私は絶対に打ちたくない人の2割です。コロナワクチンに限らず私の人生の選択は必ずどちらかの2割に入っていて、どちらでもない6割だったことは一度もないように思います。変わり者なもんで。

まだコロナを怖がっている人は約2割(働き蟻の法則を元に考察)

2022.09.02 カテゴリー|新型コロナ

いまだにコロナを怖がっている人は21.7%でした。

だいたい私が働き蟻の法則を元に予測した通りでした。

働き蟻の法則とは、働き蟻の仕事ぶりを観察すると、すごくよく働く蟻が2割、働いたりさぼったりする蟻が6割、ひとつも働かない蟻が2割と分かれるそうです。すごくよく働く蟻だけを集めても、同じように2割、6割、2割に分かれるそうです。

この法則は人間の行動にも当てはまるそうです。そこでこの法則を元に考察せて、最初からコロナが怖くなかった人2割、途中から怖くなくなった人6割、今もまだ怖い人2割になるのではないかと予測しました。

この2年半でウイルスが弱毒化して死ぬことも後遺症が残ることもほとんどなくなったこと、コロナで死亡した人のほとんどが高齢者、肥満者、糖尿病患者、喫煙者、持病持ちなど元々コロナ以外の病気でも死亡するリスクが高かった人たちだったことなど、コロナウイルスはそれほど怖いウイルスではないことがどんどんわかってきました。

今もまだコロナウイルスが怖い人は、2年半前の武漢やニューヨークの惨状がそのまま頭に残っていて、情報を更新してない人たちです。この2割の情報を更新してない人は今後も変わることはないので、無視して脱コロナをすすめるしかありません。

問題点は首相がこの2割に入っていることです。絶望です。

注射はしないけど物理療法はする整形外科医

2022.08.26 カテゴリー|トリガーポイント注射

最近の若い整形外科医はトリガーポイント注射をやらないそうです。
痛みの原因は骨や軟骨の変形だから、筋肉への局所注射で治るはずがないという思い込みがあるんでしょう。

でも、その割に物理療法はやるんだよね。物理療法ていうのは、腰椎牽引とかホットパックとか低周波とか超音波とかウォーターベッドとか、機械を使って温めたりマッサージしたりストレッチしたりする治療法のことです。

それこそ物理療法で骨や軟骨の変形が治るわけないでしょう。物理療法で治療可能なのは筋肉だけですよ。

やっていることが矛盾していることに気づきもしない。ちょっとあれですよね。語弊があるから言わないけど、あれですよ。

物理療法は痛みの治療に有効です。でも当院ではあまりやりません。だって注射しちゃったほうが全然早く治るんだもん。

 

注射をしない整形外科医

2022.08.08 カテゴリー|トリガーポイント注射

最近の若い整形外科医はトリガーポイント注射をやらない。
痛みの原因は骨や軟骨や神経の器質的な異常が原因だから、局所注射で治るはずがないという思い込みがあるんだろう。
本当は痛みの9割は筋肉が原因なんだけどね。
教科書に書いてないから知らないんだよね。

日本整形外科学会も筋筋膜性疼痛症候群については完全に無視してます。

それを認めちゃうと今までやってきた手術のほとんどが無駄だったて認めちゃうことになるから当然だけどね。

 

まあでも、注射をやらない整形外科医がたくさんいるおかげで、俺みたいな注射で治す整形外科医の価値が相対的に上がるわけで、ありがたいと言えばありがたい。

今日も某医療センターの整形外科医から「俺は注射はやらない主義だ」と言われて逃げてきた患者さんがきたよ。

ありがたい。ありがたい。

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