2014.4.04 カテゴリー|トリガーポイント入門
前回のテニス肘で、痛みで外来を受診する患者さんの症状の9割がたを網羅することが出来たと思うので、これでひとまずトリガーポイント注射入門を終わりにしたいと思います。
このブログではトリガーポイント注射について、ものすごくシンプルに説明しました。すでにトリガーポイントに対する治療を行っている医師や鍼灸の先生方には、「トリガーポイント治療はそんな単純な物じゃない!」と怒られてしまいそうですが、今回の目的は痛みの専門ではないけど、痛みを抱える高齢者の診察をすることが多い内科や外科のお医者さんがトリガーポイント注射を始めるきっかけにしてもらうことなので、可能な限り簡単に分かりやすく書きました。その点ご容赦ください。
とにかく、あまり難しく考えず、「圧痛点に局所麻酔を打ってあげると、痛みがけっこうよくなる」からためしに注射してあげるという感じで始めてください。トリガーポイント注射をしてもぜんぜんよくならないときは、「骨折、悪性腫瘍、感染」など可能性がありますから整形外科に紹介してください。
2014.4.02 カテゴリー|トリガーポイント入門
2014.4.02 カテゴリー|医療に関する迷信
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140327/k10013291181000.html
消費者庁によりますと、これらの会社は、販売する合わせて25の除菌グッズについて、ホームページなどに「二酸化塩素を発生させて生活空間の細菌やウイルスを取り除く」などと表示していました。
こうした表示について、消費者庁は、裏付けとなる根拠を示すようすべての会社に求めましたが、いずれの会社からも十分な根拠は示されなかったということです。
要するに、去年の冬に販売を開始されて、爆発的にヒットした首から下げるカード型の除菌グッズには、インフルエンザや花粉症を予防する効果を示す根拠は全くないということです。二酸化塩素は昔から除菌に使われていた化学物質です。首から下げただけで、周囲空間の除菌が出来るわけがないことは、高校レベルの科学をちゃんと勉強した人にはすぐに分かることです。だから去年まではこんなインチキ商品は存在しませんでした。
ここからは私の推測ですが、どっかの会社の商品開発者が、「この二酸化塩素をカードにしみこませて、首から下げるだけでインフルエンザを予防できると銘打って販売したら、馬鹿な消費者が騙されて買うんじゃね。」と思いつき販売したら、嘘みたいに売れたのでほかの会社も真似して続々と販売したということだったのではないでしょうか。(二酸化塩素は昔から知らている物質なので特許も何もありません)
まんまとだまされた人がたくさんいました。今年は去年よりかなり減りましたが、いまだにぶら下げている人がたまにいますね。すぐに外したほうがいいですよ。あんなのぶら下げてたら、「私は科学的に物事を考えるのが苦手で騙されやすい人間です」って看板をぶら下げているのと一緒だからです。詐欺がよってきてしまいます。
詐欺がよってくると言えば、飲むヒアルロン酸とかグルコサミンとか、やはり効果を示す根拠がない健康食品の購入者のリストが詐欺組織に出回っているそうです。要するに「騙されやすい年寄りのリスト」ってことですね。