2016.4.20 カテゴリー|湿潤療法
2月くらいから小学生の三女の顔や首に謎の湿疹が出来ました。
たいしたことないので、ろくに診察もせず「キンダベート軟膏(弱いステロイド軟膏)でも塗っとけ。」といって、ほっときました(娘だから適当)。
三女もたいしたことないと思っていたようで、ひどいときだけキンダベート軟膏を塗っていたようですが、だんだん湿疹がひどくなりました。
キンダベートが効かないようなので、もしかして白癬症かもと考えて(娘だから適当)、ルリコンクリームを処方したら、めちゃめちゃ悪化しました。
びっくりして、まじめに治療することにしました。
ルリコンクリームはすぐにやめてもらって、寝る前にキンダベートだけをきちんとぬるように指導したらすぐに良くなりました。
ここで、一つの疑問が浮かびました。
なぜ、ルリコンクリームを塗ったら湿疹が悪化したのだろうということです。
白癬症にステロイド軟膏を塗ると、湿疹が悪化することがあります。ステロイド軟膏には炎症を抑える作用とともに、免疫を抑制する作用があり、免疫が抑制されると、白癬菌がより増殖して、湿疹が悪化するからです。
しかし、その逆はありません。
そこでふと思いつきました。もしかしてクリームの肌に悪さをしてのではないかと?
そこで、三女に良く話を聞いたら、高校生の姉たちのマネをして、毎晩、フェイスクリームを塗っていたようです。
クリームを塗り始めた時期と、顔や首に湿疹が出来た時期がぴったり一致します。
三女は小さいころから肌が弱かったので、フェイスクリームを塗っただけで湿疹になってしまったようです。
最初に湿疹が出たときに、適当に対処せず、きちんと話を聞いていれば、こんなことにはならなかったと反省しています。
が、しかし、今回のことでクリームは肌に悪いことが改めてわかって良かったなとも思います。
クリームには界面活性剤が入っています。ようするに、泡が立たない石けんです。肌にいいはずがありません。