2016.7.28 カテゴリー|ビオチン療法
40代の男性
掌蹠膿疱症に対してビオチン療法中
初回受診時にタバコを20本吸っていたので、禁煙を勧めました。
3ヶ月後の再診時に、3週間前から禁煙をしていると答えました。
詳しく聞くと、1ヶ月前から地元の病院で禁煙治療を受けていて、チャンピックスを飲んでいるとのこと。
私「????????確か、長距離トラックの運転手でしたよね?」
患者さん「はい」
「チャンピックスを飲んでいると原因不明の意識消失発作が出現するんで、車や重機などを運転する人には処方できないことになっているはずですけど。そういった説明を受けていませんか?」
「そんな話は全然聞いてません」
「そうですか。もしかしたら、私が知らない間に運転手にも使えるようになったのかもしれませんね。・・・・」
これはすぐに確認しなければと思いました。
以前のブログで書きましたが、当院では今年に入ってから禁煙治療をやめました。
やめた理由の一つが、当院がある岩間のような田舎ではほとんどすべての人が車を運転するのでチャンピックスを処方できないことでした。
すぐにチャンピックスを製造販売しているファイザーの担当者に連絡を取り確認したところ、最新の添付文書にもこう書かれていました。
チャンピックスを服用後に、めまい、眠気、意識障害等の症状があらわれ、自動車事故に至った報告があります。事故をふせぐため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください。
やっぱり、長距離トラックの運転手に処方しちゃダメじゃん。
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