2018.2.14 カテゴリー|その他
就職する前に「腰痛健診」を義務づけている事業所がけっこうありますが、腰痛健診なんて意味ないよ。
そもそも痛みは、本人にしかわからないものなので、医者が診て客観的に評価することなど不可能です。
健診を受ける人は、就職したいのだからもし腰痛があったとしても痛いとは言わないでしょう。
嘘をつかれてもそれを見破ることはできません。
たとえ、レントゲンやMRIを撮っても、それで腰痛の有無を評価することはできません。
画像所見と痛みの強さが相関しないことはとっくに証明されているからです。
腰痛健診は健康保険が使えないので、自己負担になります。
当院では5,000円です。ちなみにレントゲンを撮ったら10,000円、MRIまで撮ったら50,000円くらいかかるでしょう。意味ないからやらないけどね。
んで、この腰痛健診の費用を、ほとんどの事業所が本人に負担させています。
仕事がなくて困っている人に、全く意味がない腰痛健診代を負担させるなんて、ひどすぎます。
腰痛健診なんて意味ないからやめたらいいのにと思ってググったら、厚生労働省が推進しているみたいです。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/youtsuushishin.html
なんだかなぁ。
東大を出ている優秀な人たちが、痛みを客観的に評価することは不可能という当たり前のことになんで気がつかないんだろうね。