2018.10.16 カテゴリー|トリガーポイント注射
五十肩の患者さんは夜寝ると痛くて目が覚めちゃうと訴えることが多いです。
五十肩は肩の筋肉に出来たトリガーポイントが原因です。
横になっていると寝返りを打つときなどに肩の筋肉に負担がかかるので痛みが出るのです。
この五十肩の夜間痛にリボトリールがよく効きます。
リボトリールには筋肉の緊張を和らげる効果があり、また副作用で適度に眠くなるので、五十肩の夜間痛に眠れない患者さんに処方すると「夜はよく眠れるようになった。」と喜んでもらえます。
リボトリールは1981年から国内で使用されている「抗てんかん薬」です。
てんかんの患者さんの治療用に発売された薬ですが、古くから慢性の痛みやしびれに効果があることがわかっていました。
私が所属していた福島県立医科大学整形外科では慢性の痛みやしびれにリボトリールをよく処方していました。
トリガーポイント注射で有名な加茂先生も患者さんにランドセンをよく処方します。ランドセンは名前が違うだけでリボトリールと全く同じ薬です。
薬の説明書に「抗てんかん薬」と書かれているので、「これを飲んだらてんかんになるんじゃないか?」と心配なって質問してくる患者さんがいます。
そんなときは「てんかんを治す薬だからてんかんにはならないよ。風邪薬を飲んでも風邪にならないでしょ。」と答えています。