2018.11.16 カテゴリー|その他の治療について
足のむくみで当院を受診する方がたまにいますが、足のむくみの原因は内科的な疾患のことが多いので、足がむくんだときはまず内科に行きましょう。
足がむくみの原因として、最初に考えられるのは肝臓や腎臓の病気です。
肝臓や腎臓が弱っていて、血液の中のアルブミンという物質が低下すると、血液の浸透圧が低下してむくみやすくなります。
また、心臓が弱って、心臓のポンプ機能が低下してもむくみやすくなります。
肝臓も腎臓も心臓も、ほっとくと命に関わることがあるので、足がむくんだらまず内科に行ってこれらの臓器が正常に機能しているか調べてもらってください。
整形外科の病気で足がむくむことはあまりありません。
膝や足首の関節炎で関節が腫れると足がむくむことがありますが、その場合は関節の痛みを伴います。
あと、高齢者の場合、運動不足による筋力低下でむくむことがありますが、これは治療法があるわけじゃなく、筋トレをするしかありません。
先日、80代のおじいちゃんが両足がむくんだと当院を受診しました。
話を聞くと、心臓と腎臓が悪くて内科に通院しています。
「むくみは心臓や腎臓が悪くなった可能性があるから、まず内科に行かなきゃダメだっぺよ」と説明したら
「だって、内科は混んでんだよ、先生だったらすぐ診てくれっと思ってよお」だって
まあ、確かにうちは日曜日以外はほとんど待ち時間ないけどね。
でも、専門外は診られないから、内科に行ってもらいました。