2019.5.10 カテゴリー|その他の治療について
30代の女性
半年ほど前から、歩くと両足の親指の付け根が痛くなるようになりました。
近くの整形外科を受診して、「外反母趾じゃありませんか?」と質問したところ、「レントゲン画像で、親指の角度を測った結果、曲がりが少なく外反母趾ではない。」と説明されました。
腰から来ている両足の痛みと診断され、腰の牽引治療と電気治療を受けましたが良くなりませんでした。
また、ミオナール(筋弛緩薬)、メチコバール(ビタミンB12)、ノイロトロピン(鎮痛薬)が処方されましたが、全然効かないので飲まなかったそうです。
先日当院を受診しました。
視診のみで、軽い外反母趾とひどい開帳足があることがわかりましたので、以下のように説明しました。
「これは外反母趾の痛みです。外反母趾は足の親指が外側に曲がる病気だと思っていると思いますが、親指が曲がるのは原因ではなく結果です。外反母趾の原因は、足の裏の筋肉が弱くなって、足の甲がぺたっと平らに広がってしまうからです。その結果、親指が外側に曲がってしまうのです。」
「足の甲がぺたっと広がっている状態を開帳足といいます。開帳足を治すために、包帯療法をします。足の裏の筋力を鍛えるために足のグーパー体操もやりましょう。2週間くらいで痛みがなくなると思います。」
外反母趾を手術しないで治す(包帯療法)
https://nishibori-seikei.com/blog/2012/06/post-9.html
足のグーパー体操のすすめ
https://nishibori-seikei.com/blog/2018/04/post-744.html
腰の牽引治療を100万回やっても外反母趾は治らないよね。
画像診断にたよって、患部をよく見ないから、こんなごじゃっぺな診断になっちゃうんだよね。