2019.6.11 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
79歳の女性
1ヶ月くらい前に刈り払い機を使って草刈りをしました。その1週間後くらいから腰が痛くなってきて、内科の主治医を受診して相談したら「きやり腰」と診断されロキソニンと湿布が出たけど全然治らないので、先日当院を受診しました。
ちなみに「きやり腰」は茨城弁で「ぎっくり腰」のことです。
私は高齢女性の腰が急に痛くなったときは、転んだとか重いものを持ったとかの外因がなくてもまず圧迫骨折を疑います。
この女性も、レントゲン検査の結果、第12胸椎と第1腰椎の圧迫骨折でした。
ぎっくり腰は腰やお尻の筋肉が急に痙攣を起こすことが原因です。
なのである程度筋肉がある若い人にしか発生しません。
高齢者にはぎっくり腰を起こすほどの筋肉が残ってないのです。
骨粗鬆症のある高齢女性の腰が急に痛くなったときは99.9%胸腰椎圧迫骨折です。
整形外科でレントゲンを撮ってもらいましょう。