2020.11.27 カテゴリー|その他の治療について
自分で言うのもなんですが、私は手術が得意でした。
小さい頃から手先が器用で絵も上手で、図工や美術、技術家庭は常に5段階評価で5をもらっていました。(ちなみに体育と音楽は常に2か3でした。)
恩師である菊地臣一教授に術後カンファランスで「天才だな」と褒められたこともありました。菊地教授が医局員の手術を褒めることは異例のことでした。
医師になって10年くらい経った頃はドクターXくらい自信満々でした。
そんなもんで、開業してからも外来でできる手術はしていました。
でもね、開業医のところには病院みたいには手術が必要な患者さんが来ないわけですよ。
勤務医の頃は毎日手術してましたが、開業してからは2月に1回くらいしか手術しなくなりました。
最初のうちは大丈夫でしたが、開業5年目くらいに手術勘が鈍っていることを感じるようになりました。
ゴルフでも何でもたくさんやっている人の方がうまいからね。
その頃から、腱鞘炎や手根管症候群や骨折の経皮的鋼線固定など、それまで自分でやっていた手術をやらないで、県立中央病院や土浦協同病院に紹介することにしました。
ずっと通っている患者さんからは私に手術して欲しいと頼まれることがありますが、「俺はもう手術が下手になっちゃったから無理だよ。」と言って断っています。
ちなみに、切り傷の縫合や粉瘤の手術は今でもたくさんやっているので、昔よりうまくなっています。心配ご無用です。