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ギックリ腰の治療も出来ない整形外科医

2021.7.15 カテゴリー|トリガーポイント注射

 70代の男性

 植木の手入れをしていてかがんだ時にキアッとなり腰痛が出現しました。

 数日後に某病院の整形外科を受診。

 レントゲンを撮って、「軟骨が少し減っている」と言われ、セレコックス(痛み止め)とミオナール(筋弛緩薬)とムコスタ(胃薬)が28日分処方されましたが、痛みが取れないため、10日後に当院を受診しました。

 受傷機転と痛みの部位と痛みの出方からギックリ腰と診断し、腰にトリガーポイント注射をしました。

 1回の注射で痛みは半分以下になりました。

 

 それはそうと、初診のギックリ腰の患者さんにいきなり28日分も痛み止めを処方するってどういうこと?

 ギックリ腰の自然経過を知らないの?

 まさかギックリ腰の診断も出来ないの?

 たとえギックリ腰の診断が出来ないとしても、初診の急性腰痛の患者さんにいきなり28日分も薬を出すのはどう考えてもおかしいでしょう。

 急性腰痛だったら痛み止めを飲んで3日以内に治っちゃうこともあるよ。そしたら25日分も薬が無駄になるよね。

 もしも副作用が出て1日分しか薬が飲めなかったら、27日分の薬が無駄になるよね。

 ただでさえ逼迫している医療費が無駄になるよね。

 まさか、薬をたくさん処方すると薬局からキックバックがあるわけじゃないよね。それ完全に違法行為だからね。

 

 結局のところ患者さんを診ないで画像だけ見てるんだよね。

 画像だけ見て「軟骨が減っている→つまり老化現象→老化による痛みだからすぐに治るはずがない→薬を28日分処方」って考えたんだろうね。

 まあでも仕方ないんだよね。ギックリ腰の診断と治療については整形外科の教科書に書いてないからね。

 私もギックリ腰については接骨院の先生のYouTubeとか見て独学したからね。

 画像診断にたよっている整形外科医より、実際に患部を触って治療している接骨院の先生のほうが痛みに対する理解が深かったりするよね。

 そりゃ接骨院に患者さんとられるわけだよね。

 

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