2013.4.26 カテゴリー|その他
今年も、医院の玄関にツバメが来ました。
ツバメが来ると縁起がいいんだって。(幸運やお金を運んできてくれるらしいです。)
受診する際は、糞に注意してください。
2013.4.26 カテゴリー|トリガーポイント注射
80代のおばあちゃん
20年前から、左下腹部痛があり、あちこちの病院で、様々な検査を受けましたが原因不明と言われていました。
骨粗しょう症の治療に来た時についでに、腹痛について相談されたので、おなかを触診してみました。
すると、左腹筋にトリガーポイントが見つかりました。
ためにし、トリガーポイント注射をしたら、痛みがだいぶ良くなったようです。
謎の腹痛の原因は腹筋に出来たトリガーポイントだったようです。
かといって、腹痛でいきなり当院を受診したりしないでくださいね。
悪い病気だと困るので、ちゃんと、消化器内科で検査を受けて原因不明といわれからきてくださいね。
2013.4.25 カテゴリー|トリガーポイント注射
坐骨神経痛を病名だと思っている患者さんがたくさんいますが、坐骨神経痛は病名じゃありません。
坐骨神経痛とは、坐骨神経があるあたりの臀部から脚にかけての痛みの総称です。つまり、頭痛や腹痛などと同じ、症状名です。
坐骨神経痛はほとんどの場合、臀部の筋肉に出来たトリガーポイントが原因で起きます。
おしりの外側にある小臀筋にトリガーポイントができると、(上の図の赤丸)
臀部からふくらはぎの外側にかけて痛みとしびれが出ます。(上の図のピンクの部分)
おしりのふくらみの真ん中の上のほうにある中臀筋にトリガーポイントができると、(上の図の青丸)
臀部から太ももの後ろ側にかけて痛みとしびれが出ます。(上の図の水色の部分)
どちらの場合も、トリガーポイント注射が有効です。
2013.4.24 カテゴリー|湿潤療法
33歳男性
1月中旬に湯たんぽで低温やけどをしました。県南地区の総合病院の皮膚科でガーゼとゲーベンクリームによる治療を受けていましたが、良くならないため、1か月後に当院を受診しました。
上の写真が、初診時の状態です。壊死組織で覆われた低温やけどが3か所あります。浸出液はほとんどなく乾燥していました。
まず壊死組織を溶かすためにワセリンをたっぷり塗りプラスモイストで覆いました。
壊死組織は徐々に溶けてきました。
1週間後に、ヤケド周囲の痛みと腫脹が出現しましたが、抗生剤の内服で1日で痛みは消えました。
以後は、自宅で入浴後にプラスモイストを交換してもらい、通院は2週間に1回程度にしました。
2週間後 壊死組織はきれいに溶けました。
4週間後 壊死組織が溶けて欠損した部分に皮膚が再生されてきています。
2か月後 皮膚は再生されました。
皮膚が黒っぽいのは色素沈着です。低温やけどでは色素沈着が避けられません。
色素沈着は、今後徐々に薄れていって、3~5年くらいたつとほとんど目立たなくなります。
元のガーゼとゲーベンの治療を続けていたら、最後は皮膚移植術が行われます。皮膚移植の痕は、一生残ります。
2013.4.23 カテゴリー|糖質制限
現在、糖尿病の食事療法はカロリー制限が主流です。
1日の食事の摂取カロリーを制限して、その食事内容の三大栄養素のバランスは、炭水化物(糖質):タンパク質:脂質=6:2:2となるように調整します。
この6:2:2の栄養バランスを決めた科学的根拠はありません。
「日本人の平均的な食事の栄養バランスが、だいたい6:2:2だから、それと同じでいいんじゃね。」
てな感じで決められただけです。
で、このカロリー制限が主体の食事療法を厳密にやっても、糖尿病はなかなか良くなりません。多くの患者さんはだんだん悪くなっていって、そのうち、腎臓が悪くなって人工透析が必要になったり、足が腐って切断が必要になったり、網膜がやられて目が見えなくなったりします。
良くならない理由は、6:2:2の栄養バランスが間違っているからです。
三大栄養素のうち、血糖値をあげるのは炭水化物(糖質)だけです。これは生理学的事実です。
糖尿病は血糖値が上がって困る病気なのですから、糖質を制限すれば血糖値が上がらなくなり、糖尿病がよくなることは、子供でも分かる理屈です。
実際に、糖質制限で食事療法をしている病院では劇的な効果が出ています。
京都 高尾病院 江部康二先生のブログ
http://koujiebe.blog95.fc2.com/
ところが、糖尿病学会は「長期的な安全性が確認されていない」といって糖質制限に対して反対しています。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1901V_Z10C13A3CR0000/
長期的な安全性が確認されていなければやってはいけないのならば、新薬はすべて使えません。新しい治療法はすべて出来ません。要するに医学の進歩を否定するかなりごじゃっぺな提言です。
ごじゃっぺなことを言ってまで、糖質制限に反対するのは、糖質制限を認めてしまうと、今まで自分が行っていた治療が否定されてしまい権威が失墜してしまうからです。
また、糖質制限が広まって、糖尿病患者が減ってしまうと、自分たちと製薬会社の飯のタネが減ってしまって困るからです。
患者さんのことより、自分たちの権威と財布の心配をしているのです。