2014.5.30 カテゴリー|その他
私は、人に待たされるのが嫌いなので、人を待たすのも嫌いです。なので、患者さんをなるべく待たさないように、いろいろと工夫をしています。平日は、受付したらすぐに診察室に呼ばれます。患者さんがトイレに行ったり血圧を測ったりする暇もありません。よほど混んでいても10分以上待たせることは稀です。
しかし、日曜日は別です。私がさばける許容を超えた患者さんが来ますので、1時間以上お待たせしてしまいます。前回の日曜日は、受付から会計までに2時間以上かかってしまった患者さんもいました。
最初に書いたように、私は人を待たすのが嫌いなので、患者さんがたくさん待っているとあせってきてしまいます。あせってくるとゆっくりお話を聞くことが出来ません。
なので、平日に来れる人はなるべく平日に来てください。よろしくお願いたします。
2014.5.27 カテゴリー|トリガーポイント注射
楽天球団は27日、腰痛悪化のため26日から一時休養となっている星野仙一監督(67)の病状について発表した。
球団によれば26日、都内の病院で検査した結果、腰椎椎間板ヘルニアと厚労省指定の難病である胸椎黄色靱帯骨化症と診断されたという。
黄色靱帯骨化症は2012年に巨人の越智大祐投手が発症。手術を受けている。
この日、都内の宿舎ホテルで星野監督と今後ついて話し合った立花球団社長は、「(手術は)監督とお医者さんが決めること。代行は佐藤(義則投手コーチ)さんで調整している」と話した。
画像所見に異常があるからって、それが腰痛の原因とは限らないんだよね。症状のない胸椎黄色靭帯骨化症や腰椎椎間板ヘルニアなんていくらでもあるんだから。
星野監督の腰痛は、たぶんストレスと疲労が原因の、筋筋膜性疼痛症候群じゃないかな。マー君が抜けた穴はデカすぎるからね。ストレスは相当だと思うよ。
トリガーポイント注射や、リボトリールや抗うつ薬の投与でよくなると思うけど。というか、監督をやめればすぐ治るんじゃないかな。
2014.5.26 カテゴリー|その他
医師が問診をするときに、必ず最初に主訴を聞きます。主訴とは、今現在、患者さんが一番困っている症状のことです。
医師は医学部で診断学を学ぶときに、まず主訴を聞いてから、その症状の経過(現病歴)を聞くように訓練されています。この順番で聞くことによって、頭の中で患者さんの病態を整理し理解することが出来るのです。
患者さんの中には、症状について聞いているのに、経過から話し始めたり、いきなり病名で答えたりする人がいますが、最初に主訴を聞いてないと、頭の中で病態を整理することが出来ません。
患者さんには患者さんで、言いたいことはたくさんあると思いますが、問診の目的は、医師が患者さんの病態を理解することなので、医師の質問をよく聞いて、それに答えてください。そうすることによって正しい診断と、適切な治療をすることができます。
2014.5.26 カテゴリー|その他の治療について
桃核承気湯という漢方薬があります。肥満型の腰痛に効く漢方薬なのですが、これが便秘に非常によく効きます。
内科で、何種類も下剤をもらっても出なかった方に、この桃核承気湯を飲んでもらうと、すぐ出ます。
トラマールやリリカなどの慢性疼痛治療薬の副作用に便秘があるのですが、この副作用の便秘にもよく効きます。
今までおそらく100人以上の人に処方してきましたが、効かなかった人の記憶がありません。
1日3回食前に飲む漢方薬ですが、1日3回飲むとかなりひどい便秘の人でも下痢気味になるので、その場合1日1回とか2回に減らして調整してもらっています。
2014.5.23 カテゴリー|その他の治療について
陥入爪は足の親指の爪を深爪して、その結果爪が周囲の肉に食い込んで炎症が起き、そこにばい菌が入って、すごく腫れて痛くなる病気です。
爪が肉に食い込むことが原因なので、くいこまないようにテーピングで固定する方法で治療していますが、この方法の欠点は治るまで時間がかかることです。陥入爪になる患者さんの多くはスポーツをやっている中学生です。そのような患者さんは、試合が近いとか、練習を休みたくないとかの理由で、1日でも早く治してほしいと思っています。このような場合は、局所麻酔をしてから食い込んでいる爪を切除する方法で治療しています。
陥入爪では上の図のように、爪の端が肉に食い込んで、そこが炎症をおこして赤く腫れています。
麻酔をかけてこの赤く腫れている肉をどかすと、下の図のように爪の端がとんがっていて肉に食い込んでいます。
このとんがっている爪が諸悪の根源なので、下の図の青い斜線部のように眼科用剪刃で爪の端を丸く切ります。
爪を切った後は、ヘモスタパッドを当てておきます。お風呂に入るときはずして、そのあとは絆創膏も何も貼らずにキズを乾燥させるようにしてもらっています。乾燥させることで腫れている肉が壊死して小さくなります。
この方法で、ほとんどの場合、翌日から痛くなくスポーツが出来るようになります。しばらくして爪が伸びてきて、また再発する患者さんがたまにいますが、その場合はまた同じ方法で治療します。そうこうしているうちに、部活を引退してスポーツをしなくなると再発しなくなります。
中学校の部活は実質たった2年しかないので、なるべく休ませない方法で治療してあげたいと思っています。