2015.5.27 カテゴリー|トリガーポイント注射
慢性疼痛をトリガーポイント注射で治療していると、痛い場所が変わってくることがよくあります。
たとえば、腰の左側の痛みでで通院中の患者さんが、腰の右側が痛くなってきたりします。
患者さんは新しい痛みが出てきたと不安になりますが、痛みの場所が変わるのは注射がよく効いている証拠なのです。
慢性疼痛患者さんは体のあちこちに痛みがあります。しかし、脳はすべての痛みを認識するわけではなく、特にひどい痛みだけを認識して、弱い痛みは認識しません。その結果、弱い痛みは強い痛みに隠れてしまいます。
トリガーポイント注射でひどい痛みがよくなってくると、今まで隠れていた弱い痛みを感じるようになるのです。
痛い場所が変わってくることは良くなってきてる証拠です。このまま治療を続ければもっともっと良くなりますから安心してください。
2015.5.24 カテゴリー|その他の治療について
40代のマラソンランナー
足首の腱鞘炎があり、当院で注射や貼り薬(ゼポラステープ)などで治療を受けていた方です。
しばらく来ないなあと思っていたら、貼り薬を貼ったら皮膚がかぶれたと言って、当院を受診しました。
足首の靴に隠れていない部分が、ヤケドのようにただれています。
「人からもらった貼り薬を使いませんでしたか?」と聞いたら、
「友達からモーラステープをもらって貼りました。」と答えました。
典型的なモーラステープによる日光過敏性皮膚炎です。
モーラステープは非常に良く効く貼り薬なのですが、貼った部分を日光に当てるとこのようなひどい日光過敏性皮膚炎になってしまします。
だから、私は、モーラステープは腰や殿部など服で隠れるところにしか処方しません。
医師でも薬剤師でもないのに、他の人に勝手に貼り薬を譲るのは、それが親切心からでも医師法や薬事法違反です。その結果、このようなひどい副作用を起こしてしまったら、過失傷害で訴えられても文句は言えません。
たとえ貼り薬でも病院で処方された薬は他の人に譲ってはいけません。特にモーラステープは危険なので絶対ダメです。
2015.5.22 カテゴリー|ビオチン療法
質問メールへの返事を送りましたが、PCからのメールをブロックする設定になっているようで届かないので、ここに掲載します。
四年前、掌蹠膿疱症と診断され数ヵ所の病院へ通院をするも改善せず現在に至ります。
今は病院へは行かす保湿クリームをつける程度の手当てをしています。
1ヶ月程前から左手に膿疱が出来始め以降全く症状がかわりません。
此れまでは小さい膿疱が一定期間出ても自然と良くなって居ましたが、今回は改善の兆しもなく右掌にも小さな皮捲れが出始めています。
ビオチン療法で完治出来たらと問合せさせていただきました。
お問合せありがとうございます。
掌蹠膿疱症ならビオチン療法で治ります。
ビオチン療法では禁煙が絶対に必要です。
もし喫煙している場合は禁煙してから受診してください。
また日曜日はすごく混むので、ゆっくり話を聞く時間も説明する時間も取れません。
可能なら平日の午後3時ごろに受診してください。
にしぼり整形外科 院長 西堀靖広
2015.5.22 カテゴリー|その他の治療について
質問メールへ返事をメールしましたが、PCからのメールをブロックする仕様になっているらしく、送れないのでここに返事の内容を載せます。
初めて✉させて頂きます
午前中に診察してもらった
Nの娘です
骨折との診断だそうで痛み止めの注射を打ってもらって、
1週間後にまた行くと聞きましたが、それまでの間は今まで通りに生活しても…? コルセットとかは必要いらないのですか?
お問合せありがとうございます。
第12胸椎圧迫骨折は認めましたが、おそらく古い骨折なので、コルセットなどは不要と思います。また、安静も必要ないでしょう。
骨粗しょう症がひどいので、週1回通院して骨を強くする注射(テリボン)を打った方がいいと思います。
にしぼり整形外科 院長 西堀靖広
2015.5.22 カテゴリー|トリガーポイント注射
今日はこの記事の紹介
とにかくつらい坐骨神経痛・・・痛みを和らげる4つのストレッチ
中高年の方に多く見られる坐骨神経痛。お尻や太もも、すね、ふくらはぎ、足にかけて、鋭い痛みやしびれ、ふくらはぎの張り、冷感や灼熱感、締めつけ感などの症状があらわれるのが特徴です。ひどい場合は麻痺や痛みによる歩行障害にもつながるとされています。
とにかくつらい坐骨神経痛…ここでは、その痛みを少しでも和らげられる4つのストレッチ方法をご紹介します。
坐骨神経痛の痛みを、おしりの筋肉をストレッチしたりマッサージをしたりして治す方法が紹介されています。どの方法も効果的だと思います。しかし、なぜ神経痛が筋肉のストレッチやマッサージで良くなるのでしょう。神経痛なら神経に対して何か治療しないと良くならないはずです。
その答えは、坐骨神経痛は本当は神経痛ではなく、おしりの筋肉にできたトリガーポイントが原因だからです。おしりにある小殿筋や中殿筋、梨状筋などにトリガーポイントができると、上記の図のような範囲に痛みやしびれを感じます。その痛みを感じる範囲がちょうど坐骨神経が走っている領域と重なるので坐骨神経痛と間違って呼ばれているのです。
患者さんから「私の病名は坐骨神経痛ですか?」と聞かれたとき、私はこう答えます。「坐骨神経痛は病名ではなく、頭痛や腹痛などと同じ症状の名前です。坐骨神経があるあたりが痛むのを坐骨神経痛といいますが、神経が悪いのではなくおしりの筋肉にできたトリガーポイントが原因です。」
上記の記事もおしりにできたトリガーポイントをストレッチやマッサージで解除する方法が紹介されています。でもマッサージやストレッチより、トリガーポイント注射のほうが早く良くなりますよ。