HOME > 院長BLOG > 2016年7月

院長BLOG

1  2  3

だからいきなり大病院に行っちゃダメだって

2016.7.29 カテゴリー|その他

50代の男性

 皮膚科の疾患で当院に通院中しているときに

「ときどき、胸が締め付けられるように症状がある」

 と相談されました。

「心臓が悪いのか、あるいは逆流性食道炎でもそのような症状が出ることがあります。近くのH内科は循環器が専門なので、まずそこを受診してみてください。」

 と説明しましたが、やはり大病院志向が高かったようで、いきなりS総合病院の循環器内科を受診したそうです。

 

 そこで若い医師の診察を受け、心エコーと心電図の検査を受けて「異常なし」と診断されました。

医師「心臓には異常がありません」

患者さん「じゃあ、この胸が締め付ける感じの原因はなんですか?」

「それはわかりません。私にわかるのは心臓には異常がないと言うことだけです。」

「それじゃあ、どこに行って調べてもらえばいいんですか?」

「それもわかりません。」

「・・・・・・・・・」

 

 

 だからいきなり大病院行っちゃダメだって、こういうことになるんだから。

 心エコーと心電図くらいH内科でも出来るし、院長先生は元は大病院の循環器部長だったんだから、その若い医師よりずっと信頼できます。

 それで、心臓に異常がないと判断したら、消化器内科なり総合診療科なりにきちんと紹介してくれます。

 

 大病院ってのは、若い医者が修行しているところなんだよ、患者さんはある意味練習台。

 その辺、わかってない人が多いんだよなぁ。

禁煙補助薬チャンピックスは車を運転する人には処方できないよ

2016.7.28 カテゴリー|ビオチン療法

40代の男性

 掌蹠膿疱症に対してビオチン療法中

 初回受診時にタバコを20本吸っていたので、禁煙を勧めました。

 3ヶ月後の再診時に、3週間前から禁煙をしていると答えました。

 詳しく聞くと、1ヶ月前から地元の病院で禁煙治療を受けていて、チャンピックスを飲んでいるとのこと。

私「????????確か、長距離トラックの運転手でしたよね?」

患者さん「はい」

「チャンピックスを飲んでいると原因不明の意識消失発作が出現するんで、車や重機などを運転する人には処方できないことになっているはずですけど。そういった説明を受けていませんか?」

「そんな話は全然聞いてません」

「そうですか。もしかしたら、私が知らない間に運転手にも使えるようになったのかもしれませんね。・・・・」

 

 これはすぐに確認しなければと思いました。

 以前のブログで書きましたが、当院では今年に入ってから禁煙治療をやめました。

 やめた理由の一つが、当院がある岩間のような田舎ではほとんどすべての人が車を運転するのでチャンピックスを処方できないことでした。

 

 すぐにチャンピックスを製造販売しているファイザーの担当者に連絡を取り確認したところ、最新の添付文書にもこう書かれていました。

 チャンピックスを服用後に、めまい、眠気、意識障害等の症状があらわれ、自動車事故に至った報告があります。事故をふせぐため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作はしないでください。

 やっぱり、長距離トラックの運転手に処方しちゃダメじゃん。

 

関連ブログ

https://nishibori-seikei.com/blog/2016/01/post-562.html

加圧トレーニングのドタキャンはマジでやめてほしい

2016.7.27 カテゴリー|加圧トレーニング

 午前中の加圧トレーニングは完全予約制でやっています。

 最近、加圧トレーニングをしている方が増えてきているので予約が取りにくくなっています。

 予約をした方の中には当日、あるいは直前に予約をキャンセルしてくる方もいますが、マジでやめてほしいです。

 そのキャンセルした予約が入っていたせいで、何人もの予約をお断りしているのです。

 少なくとも前日にキャンセルしてもらえれば、お断りした方に連絡をして代わりに予約を入れることが出来ます。

 当日や直前のキャンセルでは、なかなかそうも行きません。

 予約できなかったたくさんの人に迷惑をかけることになります。

 当院としても、大損害です。

 ホテルなどは当日のキャンセルだと宿泊費の70%のキャンセル料をとります。

 当日キャンセルを繰り返す方には何らかのペナルティも必要なのかなと考えています。

 

 午後の加圧トレーニングは予約ではなく来院順で行っていますので、予約時間を守る自信がない方は午後に来ることをお勧めします。

 

子供の骨折は最初レントゲンに写らないことがあるよ(第5中足骨基部骨折)

2016.7.25 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

10歳の男の子

 トランポリンで遊んでいて、左足をひねって受傷しました。

 左足の甲の外側が腫れていて押すとすごく痛がったので、骨折を疑いレントゲンを撮りました。

14541a.jpg

 折れてませんでした。

 「子供は骨は折れていても、レントゲンに写らないことがあるので、念のため固定しましょう。」

 と説明して、靴形のシーネで固定しました。

 3日後に再診してもらったときは、全然痛くなくなったというので、シーネを外しました。

 しかし、5日後に「走ると痛い」といって再受診してきました。

 もう一度レントゲンを撮ってみました。

14541b.jpg

 ぱっと見、やっぱり異常ありませんでしたが、よーーーーーーーーく見ると、第5中足骨の基部にほんの少しヒビが入っていました。

 骨折なので、再度シーネ固定しました。

 シーネ再開1週間後のレントゲンです。

14541c.jpg

 1週間前より骨折線(ヒビ)がはっきりと写っています。

 さらに1週間後のレントゲンです。

14541d.jpg

 骨折線がさらにはっきりと写っています。

 この時点で、痛みは完全になくなっていたのでシーネを外しました。

 2週間後、再度レントゲンを撮る予定でしたが、受診しませんでした。

 きっと元気に走り回っていることでしょう。

 

 このように、子供の骨折は最初レントゲンに写らないことがあります。

 初診時のレントゲンで骨折がなくても

 子供の骨折は最初レントゲンに写らないことがあること

 1週間経っても痛みが取れなかったり、痛みがひどくなったりしたらすぐに受診すること

 の2点を、保護者にちゃんと説明することが大切です。

年寄りはそんなに眠れないって

2016.7.21 カテゴリー|その他

 80代のおじいちゃん

 「夜の1時頃に目が覚めちゃうから睡眠薬がほしい」と訴えてきました。

 「何時に寝ているの?」と聞いたら。

 「夜の7時」

 「そりゃ、1時に目が覚めるよ。高齢者は5時間くらい寝れば十分なんだから。夜の7時に寝て、何時に起きたいの?」

 「朝の7時頃」

 「12時間も寝られるわけないじゃん。12時間も寝られるのは子供だけだよ。12時間も眠れる睡眠薬なんてないよ。テレビとか見て寝る時間を遅くしたらいいんじゃないの?」

 「テレビは、ガチャガチャ騒いでいるだけで全然おもしろくない。」

 「じゃあ、内職でもやったらどう。年金の足しになるでしょう。」

 「いやもう、働きたくない。とにかく夜は寝ていたいんだよ。」

 「困ったなぁ・・・・・」

 

 確かに、今のテレビで高齢者が見てもおもしろいと思えるのは大相撲と高校野球と笑点ぐらいでしょうか。

 ゴルフが好きなら夜中もBSやCSで海外のゴルフ中継やっているけどね。

 あと畑仕事が好きな人は、早起きしたらそのまま畑に行っちゃうから、眠れないとか言わないよね。

 結局、趣味というか興味があることがないから寝るしかないんだろうな。

 もしかして軽いうつ病なのかな。

 眠くなる副作用が強い抗うつ薬をだしたら満足してもらえるかな。

 

1  2  3

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ