2016.7.04 カテゴリー|その他
私はトリガーポイント注射や関節注射、腱鞘内注射などの注射をする歳に、患者さんが痛くないように、31Gや27Gなどの細い針を使っています。
細い針で薬を注入するにはかなりの力が必要です。
多いときだと1日300カ所近く注射をするので、注射器のフィンガーフランジが当たる人差し指と中指にタコができて、痛くなることがあります。
テーピングテープを巻いたりしましたが、処置などでぬれたり汚れたりすると巻き直す必要があるので面倒でした。
そんなとき、いつも一緒にゴルフに行っている漫画家の大和田秀樹先生が、ゴルフのときに滑り止めとして指にサポーターをしていることを、ふと思い出しました。
「あれいいんじゃね」と思い、すぐにアマゾンで注文したら、その日の夜に届きました。
やってみたらバッチリでした。
ゴムがついていて滑らないし、取り外しも簡単。
これで注射ダコの悩みも解決できそうです。
でも、これ私以外にはほとんど役に立たない情報ですね。
どうもすみません。
2016.7.04 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
本日の夏井先生の症例報告より
http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1927/index.htm
左アキレス腱断裂を受傷。〇〇大学付属△△病院整形外科で手術。手術後,傷の治りが悪いと説明され,抜糸直後に傷が開いた
アキレス腱の周囲の皮膚は薄く血流が悪いため、アキレス腱縫合手術後に創が開くことはよくあります。また、アキレス腱はかなり太い腱なので、縫合するためには太くて丈夫な非吸収糸で縫わなくてはいけません。この太い糸が感染源となって創が治りにくくなり、今回夏井先生が提示したような経過になってしまうことが割とたくさんあります。
アキレス腱断裂は、手術しなくても治ります。手術してもしなくてもリハビリ期間と再断裂の確率が同じだったという報告もあります。なので当院ではアキレス腱を手術しないでギプスで治療しています。
当院でのアキレス腱の治療法を提示します。
最初の2週間は足首を最大底屈位でギプス固定します。
(最大底屈位とは、つま先を限界まで下に下げたときの足首の位置です)
次の2週間は足首を自然下垂位でギプス固定します。
(自然下垂位とは、座って足を下げて力を抜いたときの足首の位置です)
最後の2週間は足首を直角に曲げた位置でギプス固定します。
(まっすぐに立ったときの足首の位置ですね)
計6週間ギプスを巻きます。その後に2週間は足首の捻挫用のベルトを巻いてもらいます。
(アキレス腱の再断裂は手術したときもしないときもギプスを外した後の2週間の間に起きることが圧倒的に多いので、患者さんにそのことを説明して、またアキレス腱がまだ治っていないことをうっかり忘れないために捻挫用のベルトを巻いてもらうのです。)
ほとんどの場合、リハビリは必要ありません。
ごくまれに足首が硬くなってしまう患者さんがいますが、その場合は加圧トレーニングをしてもらえば1~2ヶ月ほどで動きは元に戻ります。
ちなみに、手術した場合は100%リハビリが必要になります。なぜなら、手術では腱を引き寄せて縫い合わせるので、どうしてもアキレス腱の長さが受傷前より短くなってしまい、その分足首が硬くなってしまうからです。
今のところ再断裂の症例を経験したことはありません。
もちろん、夏井先生が提示したような術後の創離解や創部感染を起こしたことは一度もありません。
自分がゴルフ中にアキレス腱断裂をしちゃったとしても絶対手術はしません。自分でギプスを巻いて、翌日から普通に働くと思います。
2016.7.02 カテゴリー|加圧トレーニング
お問い合わせに返事しましたが、PCからのメールをブロックする設定になっているようで、メールが送れないのでここで答えます。
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2016.7.01 カテゴリー|トリガーポイント注射
60代の女性
10年以上前から両膝痛があり、あちこちの病院にかかって、薬や物理療法やヒアルロン酸注射などを受けていましたが良くなりませんでした。
先週、知人の紹介で当院を受診しました。
診察したところ膝の内側に圧痛点を認めました。
この部分の痛みは筋痛症というより腱炎に近い症状なので、キシロカインとケナコルトによるトリガーポイント注射をしました。
1週間後に当院を受診したとき、こう言って感謝してくれました。
「こんなに膝が痛くないのは何十年ぶりです。ありがとうございました。」
圧痛点に注射しただけだけどね。
何でみんなやんないのかね。
知んないからだろうね。
勉強は出来るのにね。
頭が堅すぎるんだよね。
2016.7.01 カテゴリー|トリガーポイント注射
1ヶ月くらい前に、右肩甲骨の内側が痛くなりました。最初のうちはたしたことなかったので、湿布くらいで様子をみていたのですが、だんだんひどくなって、仕事に支障を来すようになりました。
姿勢良く座っていると背中が痛くなってくるので、ずっこけたかっこうで椅子に座っていました。このときに当院を受診した患者さんは、「なんて態度が悪い医者だ!」と思ったかもしれません。どうもすみません。
まあ、それでも仕事もゴルフも休みませんでしたけどね。根性あるでしょ。
トラムセットを飲んで、妻にトリガーポイント注射を2日に1回、計10回くらいやってもらったらだんだん痛みが取れました。
現在、痛みはほとんどなくなっていますが、肩甲骨の角度によって、右肘から指先にかけてしびれが出ます。正座した後と同じようなしびれです。
これが肩甲骨周囲のトリガーポイントが原因のしびれなのか!と実感しました。
私は、腰痛も肩こりもあるし、今回、腕のしびれも経験しましたから、患者さんの症状により共感出来るようになったと思います。