2017.3.14 カテゴリー|トリガーポイント注射
60代の茨城県南地区にお住まいの男性です。
1月にゴルフをたくさんした後から、右殿部から右大腿前面にかけて強い痛みが出ました。
近所の整形外科を受診したら、腰からきている神経痛だと診断され、痛み止めを処方され、毎日のように牽引治療に通いました。
しかし、痛みはだんだんひどくなり、あぐらもかけず、自分で靴下をはくことも出来なくなり、夜も痛みで眠れないようになりました。
家族の紹介で今月初めに当院を受診しました。
下図のごとく、大腿前面(たぶん縫工筋)と殿部(たぶん中殿筋)にトリガーポイントを認めました。
トリガーポイント注射1回で、あぐらもかけるようになり、靴下もはけるようになり、夜も眠れるようになりました。
ゴルフのやり過ぎによる、筋肉痛でした。
「ゴルフをたくさんやった後に、太ももやおしりが痛くなった」って聞いたら、
普通の人は「それは筋肉痛だろう」って答えるのではないでしょうか。
ところが、整形外科医だけは違います。
殿部や太ももの痛みは、腰からきている神経痛と診断してしまいます。
「殿部や下肢の痛み=腰からきている神経痛」と教え込まれていて、そこで思考停止しているからです。
おしりや太ももの筋肉が痛いのに、腰引っ張ったって効くわけないよね。
2017.3.08 カテゴリー|その他
自民たばこ議連、禁煙義務化に反発 分煙維持の対案発表
http://www.asahi.com/articles/ASK3762KWK37ULBJ00Z.html
同議連は、たばこ業界の発展と販売者の生活を守るため、衆参約280人の国会議員が所属、この日の臨時総会には100人以上が参加した。議連案は基本理念として、「喫煙を愉(たの)しむこと」「受動喫煙を受けたくないこと」はともに国民の権利だとして分煙を推進、小中高校や病院でも喫煙専用室を認めている。
掌蹠膿疱症性骨関節炎でビオチン療法を受けるために当院に通院している50代の女性のお話です。
通院開始から1年半、今年に入ってようやく禁煙してくれました。
しかし、禁煙したのにあまり症状が改善しませんでした。
受動喫煙の有無について聞くと、飲食店で働いていて、お店のほうは今月から完全禁煙になったけど、休憩室が事務室と兼用になっていて、そこにヘビースモーカーの男性事務員がいて1日中タバコを吸っているから、休憩室がタバコの煙で充満しているそうです。
休憩室はそこしかないから、受動喫煙は避けられないそうです。
病気を治すためにはもっと環境がいい職場に転職したほうがいいと説明しました。
分煙じゃ意味ないんだよ。立場の弱い非喫煙者は受動喫煙を避けきれないのだから。
飲食店に「喫煙可能」「禁煙」「分煙」と表示するなんて案も出ていましたが、上司や接待相手が喫煙者で喫煙可能な店を選んだ場合は、非喫煙者は今まで同様に我慢するしかありません。
意味ないじゃん。
喫煙者がみんな、受動喫煙の危険性や不快感について理解をして、非喫煙者の前ではタバコを吸わないようにしてくれるなら、こんな法律必要ないんですよ。
でも、出来ないでしょ。
だから、法律で規制するしかないんでしょ。
でも、そこが理解できないんでしょ。タバコのせいで呆けちゃってるから。
「喫煙を愉しむ」とか言っている時点で終わってる。
ニコチン切れのイライラが喫煙で解消されるのをおいしいと勘違いしているだけだから。
でも、そこも理解できないんでしょ。タバコのせいで呆けちゃってるから。
2017.3.03 カテゴリー|その他
違反喫煙者に最大30万円過料=小規模バーなど例外-飲食店など禁煙修正案・厚労省
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017030101227&g=eco
厚生労働省は1日、受動喫煙対策強化を盛り込んだ健康増進法改正案の修正案を公表した。禁煙に違反して指導や命令にも従わない場合の罰則は、喫煙者に30万円以下、施設管理者は50万円以下の過料と規定。
自民党内のごじゃっぺ議員達の猛反対をものともせず、厚労省は着々と受動喫煙対策法の準備を進めています。
がんばれ厚労省!
「愛煙家の権利を守れ!」などと騒いでいるごじゃっぺな輩がおりますが、愛煙家なんていないよ
愛煙家じゃないよ
ニコチン依存症患者だよ
タバコがおいしいから吸っているわけじゃないよ
ニコチンが切れるとイライラするから吸っているんだよ
自分の意志でタバコを吸ってるんじゃないよ
タバコ(ニコチン)に脳が支配されているから吸わされているんだよ
タバコにお金と時間と健康を奪われている哀れな人たち
自業自得なので同情はしませんが
それがわかっていて、最初から吸わなかった人や止めた人に迷惑をかけないで欲しいって思っているだけなんだよ
2017.3.01 カテゴリー|医療に関する迷信
スタチン系と呼ばれるコレステロール低下薬があります。リピトールとかクレストールなどが代表的です。
高コレステロール血症があるメタボの中年男性や高齢者はほとんどみんな飲まされています。
このスタチン系の薬には横紋筋融解症という怖い副作用があります。
横紋筋融解症は、薬の副作用で筋肉にある横紋筋細胞が溶けて、細胞成分が溶け出して、最悪の場合は腎不全になってしまうこともあります。
横紋筋融解症の初期症状に筋肉痛があります。
スタチンを飲んでいる患者さんが筋肉痛を訴えると、内科の先生は横紋筋融解症を疑って、血液検査を行います。横紋筋融解症の場合、クレアチニンキナーゼ(CK)やカリウム(K)が上昇するので血液検査で診断をすることが出来ます。
血液検査の結果に異常がなければ「薬の副作用じゃないから心配ないです」と診断されます。
もちろん薬を中止したり変更したりはしてくれません。
内科の先生には直接言えないけど、そうじゃないんだよなぁ。
筋肉痛=横紋筋融解症じゃないんだよね。
スタチン系の薬には横紋筋融解症とは別に筋肉痛という副作用があるんだよね。
リピトールやクレストールの添付文書にもちゃんと記載があります。
リピトールの横紋筋融解症の発生頻度は「頻度不明」、肩こりや筋肉痛など発生頻度は0.1~5%です。
クレストールの横紋筋融解症の発生頻度は0.1%未満、肩こりや筋肉痛など発生頻度は0.1~2%です。
頻度不明というのは、ほとんどないと同じような意味なので、横紋筋融解症よりもずっと多い確率で肩こりや筋肉痛などが発生していることがわかります。
私はコレステロールは下げる必要がないと考えているので、筋肉痛がある患者さんは速やかにスタチン系の薬の内服をやめてほしいと思っていますが、内科の先生に治療方針にケチをつけるわけにもいかないのでなかなか難しいところです。
コレステロールは下げる必要ない
https://nishibori-seikei.com/blog/2015/02/post-479.html
コレステロールは下げる必要ないのつづき