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小学校の時に誘拐を目撃した話

2020.9.03 カテゴリー|その他

 実は、小学校6年生の時に誘拐現場を目撃したことがあるのです。

 学校の帰り道、当時私は同級生からイジメにあっていたので1人で帰っていました。

 畑と林しかない人気のない道を歩いていると、ずっと先の交差点で自転車に乗った小さな女の子が車に乗った男性から声をかけられていました。

 女の子が自転車で私から見て右側の小道に行くと、車も後をついて行きました。

 なんか怪しいと思ったので、走って後を追いかけると、道が林の中に入ったところで女の子が男に抱きかかえられて大泣きしていました。

 とっさに大声で「誘拐だー!」と叫びました。

 男はビックリしたようで女の子をおいて車で逃げていきました。

 女の子は泣きながら私の方に走ってきたので、しばらく慰めていると偶然すぐに女の子を知っている女性が現れたので、その人に女の子を預けました。

 その女性は私が女の子を泣かしていたと思っていたみたいですが、面倒くさいので言い訳せずにそのまま家に帰りました。

 家に帰った後、当時唯一友達だった永井くんと近所のお菓子屋で遊んでいたら、これまた偶然お巡りさんが誘拐事件の聞き込みをしていたので、「俺、それ見たよ。」と話しました。

 すぐにお巡りさんが3人くらい家に来たので、私はなるべく詳しく見たことを話しました。

 その2日後に犯人が捕まりました。犯人には他にも幼女誘拐未遂の余罪があったそうです。

 事件のことは全国紙にも取り上げられ、また後日、テレビの「ルックルックこんにちわ」の取材を受けて、テレビにも出ました。

 当時はVHSビデオもなかったので私は見ていませんが、テレビを見た人によるとなかなかいい男に写っていたらしいです。

 これはもう警視総監賞は当然もらえると思っていたのですが、なぜか警察からの感謝状をもらったのは被害者の女の子だけで私は何ももらえませんでした。マジで謎です。今でも謎です。別にいいけどね。

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