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高齢者が肺炎で亡くなるのはありふれた話です。

2020.12.14 カテゴリー|新型コロナ

 生まれて初めてツイッターでバズりました。

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 返信や、引用ツイートもほぼ好意的な内容でした。攻撃的なクソリプを送ってくるコロナ脳は1人もいませんでした。多くの人が現状行われているコロナ対策を何か変だと感じるようになってきたのでしょう。

 

 寝たきりだったり、重度認知症だったりで介護施設に入所している高齢者が、風邪から肺炎になっても通常はそのまま施設で看取りをするか、入院したとしても一般病床に入院させて抗生物質で治療するだけで、重症になっても人工呼吸器につないで延命治療したりはしません。

 それがその人の寿命だからです。

 

 しかし、今は熱があるとPCR検査をしなければいけません。そしてPCR検査で陽性が出てしまうとその熱の原因がコロナウイルスかどうかにかかわらず、コロナ専門の病棟に入院しなければいけません。

 コロナ専用病棟には介護士は入れないので、本来は介護士の仕事である寝たきり患者のおむつの世話や食事介助を防護服で完全防備した看護師が行わなければいけません。

 また病状が回復した高齢者を、元の施設に戻そうとしても施設から断られることがよくあるそうです。施設側も風評被害とかを考えると断らざるをえない事情があります。そうすると行き場のない高齢者がそのままコロナ病棟を占拠することになり、おむつや食事の世話を看護師が続けることになります。そりゃ、病床も看護師さん足りなくなりますよ。

 さらにコロナの死者を1人も出してはいけないという世間からの圧力と治療費が全額国から出るという経営的なメリットがあるため、通常なら人工呼吸器につながないような超高齢者にも人工呼吸器につないで集中治療室で治療することになります。超高齢者は人工呼吸器につないでもほとんど助からないので、本人とっては苦しいだけでなんのメリットもありません。

 PCR検査がなければ、枯れ木が朽ちるように苦しまずに安らかな最後を迎えることができたはずなのに・・・

 

 高齢者が肺炎で亡くなるのはありふれた話です。その原因が、新型コロナでもインフルエンザでも肺炎球菌でも誤嚥性肺炎でも同じことです。新型コロナの扱いを指定感染症2類相当からインフルエンザと同じ5類相当に変更すれば、高齢者が集中治療室を占拠することはなくなります。その分の医療資源を比較的若い人の重症患者に当てるべきです。

 

 菅総理、ご決断を!

 

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