2018.5.14 カテゴリー|その他
最近話題の本
「死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい」幻冬舎 小林弘幸著
https://www.amazon.co.jp/dp/B076HNKNPX/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
中身は読んでませんけど、題名だけで大賛成です。
歩けなくなったり、転んだりしてしまうのは下半身の筋力の低下が原因です。
皆さんもそれがわかっていて、筋力低下の予防のために一生懸命ウォーキングをしていますが、ウォーキングみたいな低負荷の運動より、スクワットのような高負荷の運動(筋力トレーニング)のほうが圧倒的に筋肉がつきます。
ただ、運動だけではなかなか筋肉がつきません。筋肉をつけるには、筋肉の材料である良質なタンパク質が必要です。タンパク質をたくさん含む食品は、肉、卵、チーズです。
ところが、ほとんどの高齢者は、肉はあまり好きじゃないとか言って野菜ばかり食べています。これじゃ、スクワットしても筋肉がつきません。
スポーツ選手は筋トレをした後、必ずプロテイン飲料を飲みます。プロテインを飲んだほうが肉を食べるよりも効率的にタンパク質を吸収することが出来るからです。
高齢者も肉を食べるよりプロテインを飲んだほうが筋肉がつきやすいはずです。でも高齢者は、プロテインの存在自体を知らないか、知っていても若い人が飲むのもと思って敬遠しているのでしょうか、プロテインを飲んでいる高齢者をみたことがありません。
タンパク質だけじゃなく、高齢者が不足しがちな栄養素、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンB6、B12も配合して、高齢者向けプロテイン「死ぬまで歩くにはプロテインだけ飲めばいい」と名付けて発売すれば売れんじゃないかな。
まあでも、スクワットを毎日続けるより、加圧トレーニングに週1回通ったほうが筋肉はつきますよ。
「死ぬまで歩くには加圧トレーニングをしてプロテインを飲めばいい」
2018.5.11 カテゴリー|湿潤療法
60歳の男性
天ぷらを揚げていたフライパンをひっくり返して左手に油をかけてしまい受傷しました。
その日は近くの病院で応急処置を受けて、翌日当院を受診しました。
初診日の左手 水疱がたくさん出来ていたので、可及的に切除しました。
そのまま、穴あきポリ袋をかぶせて、ペットシートでくるみました。
浸出液が多かったので、家でペットシートだけ交換してもらうように指示しました。
4日後の左手
11日後の左手
20日後の左手
きれいに治りました。
2018.5.10 カテゴリー|トリガーポイント注射
痛みの治療は、プラセボ効果をいかにうまく使うかにかかっていると思います。
飲み薬だって、湿布だって、トリガーポイント注射だって、この治療を受ければ良くなるという思い込みがあれば、すごく良く効きます。
特に湿布やテープ剤はプラセボ効果が高いと思うんです。
一般的には湿布やテープ剤に含まれている痛み止めの成分(モーラステープだったらケトプロフェン)が皮膚から吸収されて効果を発揮すると言われていますが、私は違うんじゃないのと思っています。
そもそも皮膚は厚い角質で覆われているので、薬剤を吸収するようには出来ていません。痛み止めの成分が角質を通過して皮下脂肪を乗り越え分厚い筋膜を通り抜け、筋肉の中にある痛みの原因トリガーポイントに到達するなどという都合がいいことが本当に起こるとはとても思えないのです。
湿布やテープ剤はると皮膚にビリビリとした刺激があります。この刺激が脳に伝わることで、その分トリガーポイントの痛みの刺激が脳に伝わることを抑制するんじゃないかと考えています。
たとえば、蚊に刺されたときに刺された部位を爪で立ててバッテン印をつけると、痒みが少し楽になります。これは痛み刺激が痒み刺激を抑えるためです。これと同じことが湿布やテープ剤を貼ったときにも起きているのではないでしょうか。
だから湿布やテープ剤はほどよくビリビリしたほうがよく効くのです。
昨日のブログでモーラステープについて書いたら、大学の同級生から「今どきモーラステープなんか処方するからそんなことになる」とコメントをもらいました。
それはそうなんだけどね。ただね、モーラステープが一番ほどよくビリビリするんだよね。なのでビキニを着る機会がなさそうな腰痛の患者さんには今でも処方してます。
あと、モーラステープが一番効くと思っている患者さんにはモーラステープが一番効くのよ。だってプラセボ効果だから。
2018.5.09 カテゴリー|その他の治療について
ネット上で、このブログが話題になっています。
【湿布の副作用で「一生治りません」と診断される】
https://ameblo.jp/0163533544/entry-12372008709.html
要約すると、足首の痛みに対して自己判断でモーラステープを貼って、日光過敏性皮膚炎になって、3件目に行った医者に「一生治りません」と言われた。って話です。
私もブログで何度か書いてますが、モーラステープは自己判断で指示された部位以外に貼ったり、たとえ家族でも他人に譲ったりしちゃ絶対ダメだよ。つうか、医師から処方された薬は自己判断で使ったり、他人に譲ったりしちゃ絶対ダメだよ。
モーラステープは他の人にあげちゃ絶対ダメだよ
https://nishibori-seikei.com/blog/2015/05/post-505.html
私も何例かモーラステープによる日光過敏性皮膚炎を経験してますが、こんなにひどく跡が残った例はありません。
このブログのケースも、皮膚炎が出た時点ですぐに皮膚科を受診してステロイドを処方してもらえばもっと速やかにきれいに治ったはずです。
残った跡も、炎症性色素沈着だから数年でほとんど目立たなくなるので「一生治りません」ってことはないよね。
そもそもモーラステープが処方されたときに医師や薬剤師から、露出部に貼らないように注意があったはずです。また袋にもデカデカと注意書きが書いてあります。
被害者面してブログを書いていますが、医者のせいでもモーラステープのせいでもなく自分の責任だよね。こういう思い込みが強くて人の話を聞かない患者さんは相手をするのが面倒くさいので、3件目のお医者さんは「一生治りません」と突き放した言い方をしたんじゃないかな。あくまで推測ですけどね。
同じモーラステープの記事なのに、専門家の私が書いた記事がちっともバズらないで、素人が書いた記事がバズるのはなぜだろう。「一生なりません」ってキーワードがキャッチーだったのかな?
2018.5.08 カテゴリー|トリガーポイント注射
4月21日にカントリークラブザレイクスに行きました。1番ホール、ボギーで上がり、2番ホールもパーパットをわずかに外してOKボギー。「今日はまあまあ調子がいいぞ」と思いながらボールを拾ったときに、腰がグキッときました。
すぐに腰にモーラステープを貼ってトラムセットを飲みました。(これらの薬はゴルフバックに常備しています。)そしたら、クラブを振れるくらいの痛みになったので、そのままゴルフを続けました。
しかし、7番ロングホールのセカンドショットを打とうとカートから立ち上がったときに、痛みがひどくなりました。前屈みになれないので、突っ立ったまま振ったらチョロ、次もチョロ、またまたチョロ。結局11回も打ってしました。
そのまま無理矢理ゴルフを続け、昼休みにいったん家に帰り、妻にトリガーポイント注射を打ってもらいました。そしたら、いくらか良くなってクラブが振れるようになったので、後半もそのままスタートしました。昼休みの間に、座ると腰の筋肉が固まって痛みがひどくなることに気がついたので、後半はカートに乗らず、ずっと歩いて回りました。
まあまあ調子よく回っていたのですが、池越えの16番ショートホールで前の組を待っている間、うっかりカートに座ってしまい、また腰痛が再発してしました。前屈みになれないので、池越えはとても出来そうにありません。ボールを池に入れれば、1打罰でグリーンの近くのドロップエリアから打てます。とにかくボールを池に入れようと打ちましたが、チョロって池の手前までしか転がりません。もう一度打ちましたがまたチョロって池の前。3打目でようやく池に入って、5打目をドロップエリアから打って、何とか7回で上がりました。そんなこんなで、トータルで104回も打ってしまいました。
家に帰ってから、もう一度トリガーポイント注射をしてもらって、翌日の朝もトリガーポイント注射を打ったら、だいぶ良くなってその日の日曜外来はなんとか最後までできました。(私の場合、自家診療で健康保険が使えないから、1日2回トリガーポイント注射をしましたが、健康保険を使う場合は1日1回しかトリガーポイント注射を打てませんよ。)
その次の日には痛みはほとんどなくなって、ぎっくり腰になってから4日後の25日には、再びカントリークラブザレイクスに行って、午後のスループレーをしました。腰をかばって突っ立ってパッティングしていたのでパットがちっとも入らず100叩いちゃいました。
ぎっくり腰になってから1週間後の28日には、スターツ笠間オープンコンペに参加しました。腰も完全に治っていたので89回でした。
同伴者に今回のぎっくり腰の話をしたら「ぎっくり腰をして1週間しか経ってないのに、そんなにフルショットして大丈夫なんですか。」と驚かれました。
トリガーポイント注射をすればぎっくり腰は1~2日で治るんだけどな。みんな知らないんだね。