2016.1.13 カテゴリー|湿潤療法
湿潤療法のパイオニアの夏井先生のウェブサイトで当院のブログが紹介されました。
http://www.wound-treatment.jp/next/case/hikari/case/1640/index.htm
1歳11ヶ月女。茨城県結城市
2015年5月5日,エスカレーターで転倒し,ステップの間に左示指・中指を巻き込まれる。〇〇大学附属病院に救急搬送され,形成外科を受診。フィブラストスプレー®とプロスタンディン軟膏が処方され,以後,同科に通院。医師からは石鹸でよく洗うように説明を受けている。ガーゼ交換のたびに泣き叫び,フィブラストスプレー®噴霧のたびに大暴れし,処置のたびに出血する。母親が「痛がっています」と訴えても,形成外科医は「ケガをしたから痛いのは当たり前。ケガをさせたほうが悪い。爪はもう生えてこないので諦めるように」と説明された。
ネットで調べて5月14日に当科受診。爪は生えてくるだろうと説明し,ハイドロコロイド被覆材で治療。
笠間市の西堀先生に紹介。その後の経過は西堀先生のブログをお読み下さい。
5月14日 |
1ヶ月後
夏井先生の外来を受診するまでは、かなり痛い治療を受けていたようですね。かわいそうに・・・
大学病院の先生に「爪は生えない」って言われたけど生えたよ。
うまく治って良かったね。
まあでも、大学病院の医師にひどいことを言われたから、ネットで調べて夏井先生にたどり着けたわけで、ものすごく優しい医師だったら、もしかしてそのまま信頼して、ずっと同じ治療を受けて、爪が生えず場合によっては植皮手術を受けてしまった可能性もあるよね。
優しい藪医者が一番罪深いのかも・・・
2016.1.07 カテゴリー|湿潤療法
11ヶ月の男の子
フライパンの取っ手を引っ張って顔の上に落として受傷しました。近くの皮膚科でゲンタシン軟膏を処方されましたが心配なので当院を受診しました。
受傷3日目の写真です。
ハイドロコロイドで治療しようと試みましたが、貼ったその場から剝がしてしまうので無理でした。
仕方がないのでワセリンを処方して、お母さんに創が乾かないように1日何度も塗り直すように指導しました。
お母さんががんばったおかげで、受傷2週間後にはこんなにきれいになりました。
「赤みは、3ヶ月から半年くらいで消えるでしょう。その間に日焼けをさせると黒ずみが残ることがあるので、あまり日焼けさせないようにしましょう。」と説明しました。
2015.12.17 カテゴリー|湿潤療法
40代の男性
誤って電気カンナで左小指の先端を削り取ってしまいました。近くの総合病院でハイドロコイドによる治療を受けていましたが、治りが遅いため不安になり、受傷13日後に練馬光が丘病院の夏井先生を受診。プラスモイストによる治療を受けて、今後当院を受診するように勧められ、受傷16日後に当院を受診しました。
プラスモイストによる治療を継続し、また「早く治す方法はないか?」と聞かれたので、ホエイプロテインを飲むように勧めました。プロテインの効果があったのか1週間でかなり肉が盛り上がり、3週間で上皮化しました。
初診時
1週間後
2週間後(ほぼ上皮化したのでハイドロコロイドに変更)
3週間後
2015.11.30 カテゴリー|湿潤療法
今日はちょっと前の記事ですが、こちらの記事の紹介
ぱるるが左足火傷で痛々しい姿「歩くの痛くてもーめげないっ」。
http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/1112/nrn_151112_2145690745.html
この日、島崎は「友達が魔法の言葉教えてくれた 咳治らなくてもー火傷して歩くの痛くてもーめげないっ」との言葉と共に、左足を撮した写真を公開。甲のあたりを火傷したのか、そこには左足全体を包帯で巻いた痛々しい姿が写されている。
AKB48のメンバーで塩対応が有名な「ぱるる」こと島崎遙香さんが左足をやけどしたそうです。この記事を見ると、包帯ぐるぐる巻きだし、痛くて歩けないって言っているし、湿潤療法じゃなさそうだよね。何で東京に住んでいるのに夏井先生のところ行かないのかな?ちょっとググればすぐにわかるはずだけど。残念だねぇ。
2015.11.26 カテゴリー|湿潤療法
9ヶ月の男の子
炊飯器のお釜を触って受傷しました。総合病院の皮膚科でゲンタシン軟膏とメロリンガーゼによる処置を受けましたが、受傷後5日目からネットで調べて湿潤療法をしている○○整形外科でプラスモイストによる治療を始めました。受傷後14日目に急に人差し指が腫れてきましたが、医師からの説明も対応もないため、練馬光が丘病院の夏井先生にメールで相談したところ、当院を受診するように勧められ、受傷後15日目に当院を受診しました。
初診時、右示指が著しく腫れていて熱を持っていました。軽い悪臭も伴っていました。創部感染と診断し、抗生剤内服を開始しました。また、それまで創に密着するようにはってあったプラスモイストを、ミトン型のプラスモイストに変更しました。翌日には悪臭と局所の発熱は消えました。腫れも徐々に引いていきましたが、初診より5日後に過剰肉芽(創周囲より盛り上がった肉芽)をみとめたので、マイザー軟膏の塗布も開始しました。
以後、時間はかかりましたが、徐々に上皮化していきました。治療開始2ヶ月でほぼ上皮化しました。
屈曲拘縮の予防のためにお母さんにマッサージをして貰っていましたが、人差し指と中指は屈曲拘縮してしまったので、土浦協同病院の手の外科に紹介しました。
1歳未満の赤ちゃんの手のひらのやけどでは、湿潤療法でも屈曲拘縮を避けられません。
初診時
治療開始1週間後
治療開始2週間後
治療開始1ヶ月後
治療開始2ヶ月後
治療開始3ヶ月後