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近所のおばちゃんには湿潤療法のありがたみがわかってもらえない

2015.11.10 カテゴリー|湿潤療法

 79歳のおばあちゃん

 栗林でたき火をしていて、火がモンペに燃え移ってやけどしました。家にあった軟膏とガーゼで治療していたけど治らないので2日後に当院を受診しました。

 右下腿前面に15×20センチくらいの2度の熱傷を認めました。(写真は撮り忘れました。)

 穴あきポリ袋とペットシートによる湿潤療法を続けて、1週間後には一部を残してほとんど上皮化しました。我ながらうまく治せたなと思っていたのですが、このばあちゃん。

「なんだ、まだ治んねぇのげ」

 なんて言ってきました。悪気はないのでしょうが、ちょっと悲しくなりました。

「あのねぇ。あんなに深いやけどが1週間くらいで治るのは、俺の治療がいいからだよ。よそにかかって、古い治療を受けていたら、今頃まだ痛くて、下手したら手術しないと治らないとか言われているよ」

 と説明しましたら、

「なんで、やけどで手術なんかすんのげ?」

 なんて言ってくるから、

「やけどがこんくらい深いときは、ももたあたりの皮膚を剝いで、やけどにはっつける手術をすんだよ」

 て、説明したら、

「ああ、そうげ」

 て、答えてたけど、全然ぴんと来てない感じだった。

 

 ググって湿潤療法について調べて当院を受診したわけじゃなく、ただ近所っていうだけで当院を受診した患者さんには湿潤療法のありがたみはわかってもらえないみたい。

 別にいいけどね。

 

左母指不全切断に対する湿潤療法(閲覧注意)

2015.10.26 カテゴリー|湿潤療法

 40代の男性

 仕事中に木材を加工する機械に左親指を巻き込まれ、MP関節の近くで皮膚の一部と屈筋腱を残して不全切断しました。救急病院に搬送されてそこで骨接合術と皮膚の縫合を受けました。その後、徐々に皮膚が壊死してしまい、受傷1ヶ月後にMP関節レベルでの切断を提案されたため当院を受診しました。

 当院初診時の画像です。

11826a.jpg

 MP関節より先が壊死してミイラ化います。

 「治療してみないとわからないけど、湿潤療法ならなるべく長く親指を残すことが出来るでしょう。」と説明して湿潤療法を開始しました。

 まず、壊死してミイラ化した皮膚を溶かすためにワセリンをべったり塗ってプラスモイストで覆いました。

 湿潤療法1週間後の画像です。

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 ミイラ化した皮膚が溶けてきたら、IP関節レベルまで皮下組織が生きていることがわかりました。引き続き同じ処置を続けました。

 湿潤療法開始6週間後の画像です。

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 壊死した皮膚がだいぶ柔らかくなって浸出液も増えたのでプラスモイストで覆うだけにしました。

 湿潤療法開始10週間後の画像です。

11826d72.jpg

 壊死した皮膚はすべて溶けて、末節骨と屈筋腱がむき出しになっています。このまま自宅でプラスモイスト交換を続けてもらいました。

 湿潤療法開始後3ヶ月後に屈筋腱が自然と切れてIP関節で指がぽろりと落ちました。(この時点での画像を撮り忘れました)

 その後も湿潤療法を続けました。

 湿潤療法開始10ヶ月後治療終了となりました

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 前医で切断術を受けるよりは約3センチ長く残すことが出来ました。

 3センチ長く残せたおかげで、コップや茶碗を持つことが可能になりました。

スポーク外傷の男の子

2015.9.25 カテゴリー|湿潤療法

4歳の男の子

おじいちゃんの自転車の後ろの荷台に乗っていて、後輪に左足を巻き込まれて受傷しました。翌日に当院を受診しました。

歩けないほど痛がっていたので、まずレントゲンを撮り骨に異常がないことを確認しました。

初診時の創の状態です。

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お母さんがきれいに洗ってくれたので創はきれいです。そのままプラスモイストDCをあてて、翌日また来てもらいました。創の状態に問題ないことを確認し、以後は自宅でプラスモイスト交換をしてもらい週1回くらい通院してもらいました。

11日後の状態です。きれいに治りました。

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花火でやけどした男の子

2015.9.14 カテゴリー|湿潤療法

1歳10ヶ月の男の子

 花火をしていて、火がついた花火が長靴の中に入ってしまい受傷しました。某総合病院の皮膚科でゲンタシン軟膏による処置を受けていましたが、植皮の話をされたので、ググって受傷4日後に当院を受診しました。

 受診時の写真です。

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 火花が当たっていたところが深く焼けていて3度の熱傷です。教科書的には植皮手術が必要です。

 自宅でプラスモイストを交換してもらって週に1回ずつ通院してもらいました。徐々に壊死組織が溶けていって、その後だんだん皮膚ができてきました。

 5週間後の写真です。

13218b.jpg

 うまく治りました。植皮手術は必要ありませんでした。

電気ケトルでやけどした8ヶ月の女の子

2015.8.24 カテゴリー|湿潤療法

 8ヶ月の女の子

 ハイハイをしていて電気ケトルをひっくり返して右手と右下腿をやけどしました。某総合病院でゲーベンクリームによる治療を受けた翌日、練馬光が丘病院の夏井先生の診察を受け、プラスモイストによる治療をしてもらい、当院に紹介されました。

 当院でも引き続き、プラスモイストやハイドロコロイドを使った湿潤療法を行いました。

 20日後には皮膚が再生されました。今のところ肥厚性瘢痕はありませんが、赤ちゃんの手のひらのやけどでは、指の屈曲拘縮になることが多いので、お母さんに指のマッサージをしてもらいながら、今後も経過をみていきます。

右手掌 受傷4日後

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受傷20日後

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右手背 受傷4日後

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受傷20日後

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右下肢受傷4日後

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受傷20日後

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