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腰椎MRI所見で将来歩けなくなることを予言することは不可能です

2019.10.29 カテゴリー|トリガーポイント注射

50代の女性

腰痛と右殿部痛で某病院を受診しました。

そこで、X線検査とMRIを受け、

「腰部脊柱管狭窄症でこのままだと将来歩けなくなるから手術したほうがいい。」

と言われ、不安になって、家族に相談して当院を受診しました。

 

念のため腰椎のレントゲンを撮ると、年齢相応の変化だけでした。

「MRIを見ただけで、将来歩けなくなることを予言することは不可能です。だから、手術をしないと将来歩けなくなるという話は100%嘘です。」

「痛みの原因は腰やお尻の筋肉痛です。固くなっている筋肉に注射をして筋肉の緊張をとれば治ります。」

と説明しました。

一応納得してくれて、安心して帰って行きました。

でも注射は嫌いだそうで、トリガーポイント注射は受けていきませんでした。

注射して痛みが取れればもっと安心できるのにね。

 

腰椎MRI所見で、将来歩けなくなることを予言することは不可能です。

MRIでひどい腰部脊柱管狭窄症になっていても、何の症状もなくスタスタ歩いている高齢者がいくらでもいるからです。

MRI所見と痛みやしびれや歩行能力に相関関係がないことは科学的研究で証明されています。

 

そもそも、将来歩けなくなるから手術をした方がいいって考え方自体おかしくないですか。

だって、実際に歩けなくなってきてから手術したって全然遅くないもの。

 

まさか、金儲けのために患者を脅して手術を勧めているわけじゃないとは思うけどね。

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