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「軟膏・ガーゼ」での傷治療 湿潤療法との比較を

2013.12.12 カテゴリー|湿潤療法

今回は12月10日に東京中日スポーツ新聞のWEB版に掲載背れた記事を紹介します。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2013121002000145.html

記事を担当した記者さんは、自分で自分の皮膚を傷つけて、「軟膏・ガーゼ」の治療と湿潤療法を比較し、湿潤療法のほうが早く痛くなく治ることを確認しています。

記者魂を感じますね。

この記事を見れば、「軟膏・ガーゼ」の治療より湿潤療法のほうがすぐれているのは明らかです。

 

ヘアアイロンでヤケドした男の子

2013.12.03 カテゴリー|湿潤療法

3歳の男の子

 

床に置いてあったヘアアイロンに左足をはさんでしまい受傷しました。

某病院救急外来を受診し、そこで処方された抗生剤軟膏を塗っていたけど、良くならないため10日後に当院を受診しました。

受診時の写真です。左足の内側と外側にヤケドがあります。

9842a.jpg9842b.jpgただちに、湿潤療法を始めました。

皮膚が弱い子で、途中テープでかぶれて湿疹になったり、そこをかきむしったせいで血豆になったりして、ちょっと大変でしたが、3週間後にはきれいに治りました。

9842c.jpg9842d.jpg

ヘアアイロンでヤケドする子供が増えています。

ヘアアイロンは子供ん手の届かないところで使用しましょう。

アイロン?でヤケド

2013.12.02 カテゴリー|その他

右手をヤケドした6か月の赤ちゃんが来院しました。

 

赤ちゃんのお母さん(以下母)「2週間くらい前の夜中にアイロンでヤケドして、某総合病院救急外来に行きました。」

私「えっ、夜中にアイロンがけをしていたの?」

母「いえ、私じゃなくて旦那が・・・」

私「えっ、旦那さんが夜中にアイロンがけしていたの?」

母「はい、お風呂上りに・・」

私「旦那さんはいつもお風呂上りに、自分の服のアイロンがけをしているの?」

母「いえ、服じゃなくて髪の毛です。」

私「あ~~~~~~~~。ヘアアイロンのことか。納得!」

 

私らの世代じゃ、アイロンて言えば、ワイシャツやハンカチに使うアイロンしか思いつきません。

今の若いお父さんやお母さんは、アイロンと言えはヘアアイロンのことを言うのかな?

ジェネレーションギャップを感じるなぁ。

 

最近、ヘアアイロンでヤケドをする子供が非常に増えています。

ヘアアイロンは200度以上になります。

子供の手の届かないところで使用してください!

医療費38.5兆円 1人あたり30万円突破 11年度

2013.11.15 カテゴリー|糖質制限

医療費38.5兆円 1人あたり30万円突破 11年度

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131115-00000015-asahi-pol

 

医療費がどんどん膨らんでいます。このままでは日本の医療保険制度が破たんしてしまいます。

しかし、糖質制限湿潤療法トリガーポイント注射が普及すれば、医療費は大幅に削減できると思います。

 

糖質制限が広がれば、糖尿病患者が激減します。それに伴い人工透析を受ける患者さんも半減します。(人工透析の患者さんの半分は糖尿病性腎症の患者さんです。)

糖尿病の医療費は年間約1,2兆円です。人工透析に医療費は年間約1兆円です。

糖質制限のおかげで、これらの医療費が半減すれば、年間1兆円以上の削減できます。

 

湿潤療法が広がれば、無駄な植皮手術がなくなります。

植皮手術に年間どのくらいの医療費が支払われているか、はっきりわかる統計はありませんが、植皮手術は手技が簡単な割にめちゃめちゃ値段が高いので、相当の医療費削減ができると思われます。

 

トリガーポイント注射が広がれば、不必要な頸椎や腰椎の手術が激減するので、これまた医療費が大幅に削減できると思います。

 

医療費を削減する方法はあるのです。

厚生省がそこに気づいていないだけです。

花火でヤケドした翌日に植皮が必要と診断された男の子

2013.11.07 カテゴリー|湿潤療法

5歳の男の子

花火で遊んでいて右足の甲にヤケドを負いました。

当日、某病院の救急外来で応急処置を受け、翌日同病院の形成外科を受診しました。

そこの形成外科医から

「深いⅢ度のヤケドなので、植皮が必要になるでしょう。」

と説明され不安になり、その日のうちに当院を受診しました。

初診時の画像です。

9592a.jpg

確かに、創の中央部の皮膚が白く壊死しているのでⅢ度の熱傷の可能性があります。

しかし、湿潤療法で治療すれば植皮の必要はありません。

植皮の必要がないことを説明したら、お母さんはとても安心したようでした。

壊死した皮膚を溶かすために3日間ハイドロコロイドを貼ってもらいました。

3日後の画像です。

9592b.jpg

壊死した皮膚はきれいに溶けました。

後は自宅で1日1回プラスモイストを交換してもらい、週1回だけ通院してもらいました。

3週間後の画像です。

9592c.jpg

ヤケドの周りから皮膚が再生されてきています。

5週間後の画像です。

9592d.jpg

ヤケド全体が新しくできて皮膚で覆われました。

半年後にはほとんど目立たなくなるでしょう。

大人になったころにはよく見ないとわからないようになっていると思います。

植皮は必要ありませんでした。

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