2013.8.01 カテゴリー|湿潤療法
20代の男性
バイクで転倒して、右手、左ひじ、左ひざ、左腰をすりむきました。
埼玉県の某整形外科で消毒とガーゼによる処置を受けて、実家のある茨城県に帰ってきました。
今後の治療を当院で受けたいと受診しました。
処置をするためには、キズに引っ付いたガーゼを剥がさなければいけません。
右手のひらの創に、ガーゼが引っ付いていて簡単には剥がせません
引っ張って剥がすと、大の大人が「痛い!痛い!」と大騒ぎ
左膝のガーゼもびっちり引っ付いています。
仕方ないので、無理やり剥がしました。イタソ~~~~。
後は、プラスモイストやハイドロコロイドを使って、湿潤療法をしました。
明日からは、痛くない治療ができます。
埼玉は茨城より都会だけど、都会だからって新しい治療が受けられるわけじゃないもんね。
2013.7.22 カテゴリー|湿潤療法
7月12日に当ブログで
ティファールの電気ケトルでヤケドした乳児を紹介しました。
https://nishibori-seikei.com/blog/2013/07/post-297.html
その後湿潤療法を行い、10日間で無事治りました。
左大腿
左足
右大腿
右足
よかった。よかった。
2013.7.19 カテゴリー|湿潤療法
5歳の女の子
急須のお湯をかけてしまい、腹部をヤケドしてしまいました。
すぐに近くの県立〇〇病院の救急外来を受診しました。
そこで、当直の若い先生にワセリンとラップによる湿潤療法をしてもらい、
「今後は自宅でお母さんがラップを交換してください。」
と指導されました。
自宅で治療することに不安を感じて、翌日当院を受診しました。
初診時の状態です。腹部に10×5㎝の2度の熱傷を負っていました。
水泡膜をやさしく除去してプラスモイストで覆いました。
後は自宅でプラスモイストを交換してもらいながら、3日に1回くらい受診してもらいました。
1週間後、浸出液が少なくなってきたのでハイドロコロイドに変更しました。
10日後にはきれいに治りました。
最初に救急外来で治療してくれた若い先生が湿潤療法をしてくれたので、早くきれいに治ったのだと思います。
通常、熱傷で救急外来を受診したら、翌日にその病院の皮膚科や形成外科を受診するように指導されるはずです。
しかし、県立〇〇病院の皮膚科や形成外科では湿潤療法を行われていません。
実際、湿潤療法を希望して県立〇〇病院から逃げ出してきたヤケドの患者さんがたくさんいます。
これは、私の憶測ですが、この若手医師は自分の病院の皮膚科に任せて、消毒とガーゼと軟膏による痛くて治りが悪い従来の方法で治療されてしまうことを恐れ、自宅で湿潤療法をするように指導したのではないでしょうか。
関連ブログ
伸筋腱が見えているヤケドも湿潤療法なら手術せず治る
https://nishibori-seikei.com/blog/2013/07/post-285.html
2013.7.12 カテゴリー|湿潤療法
9か月の男児です。
元気にハイハイをしていて、床に置いてあったティファールの電気ケトルをひっくり返してしまい受傷しました。
当日は茨城県立こども病院でワセリンとメロリンガーゼによる処置を受けて、翌日当院を受診しました。
来院時の写真です。
左大腿部
左足
右大腿
右足
水泡膜を除去して、穴あきポリ袋とペットシートを使った湿潤療法を始めました。
ティファールの電気ケトルは、日本製のポットと違って、安全装置がついていません。コードを引っ張ったらひっくり返るようになっているし、ひっくり返ったらお湯がこぼれるようになっています。
電気ケトルはポットではなくヤカンです。熱湯が入ったヤカンはコンロの上など子供の手が届かないところに置いておくべきものです。
子供は好奇心旺盛です。危険なものかどうかも分からずなんでも触ってしまいます。安全に作られている日本製のポットでもヤケドをする子供がいます。子供がいる家庭では、面倒でもお湯はその都度沸かして、余った分はすぐに捨てたほうがいいと思います。
関連ブログ
乳児がいる家庭ではティファールの電気ポットを使ってはいけない
https://nishibori-seikei.com/blog/2013/01/post-177.html
2013.7.09 カテゴリー|湿潤療法
6歳のとても素直な女の子
滑り台を勢いよく滑り降りたら、摩擦で太ももをヤケドしてしまいました。
翌日当院を受診しました。
水泡膜を除去してから、湿潤療法を開始しました。
自宅でプラスモイストの交換をしてもらって、週1回通院してもらいました。
10日後
26日後治癒
とても素直な女の子だったので、治療がやりやすかったです。