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院長BLOG

人工膝関節全置換術後の創の痛みがピタリと消えた

2013.9.18 カテゴリー|湿潤療法

80代の女性

 

1か月前に千葉県の某病院で、左膝の人工膝関節置換術を受けてきました。

手術後、歩行は出来るようになりましたが、手術の創がズボンがこすれるだけでかなり痛くて困っていました。

創を見せてもらうと、創の表面や周囲に瘡蓋や垢がこびりついていました。

(画像はありません。撮り忘れました。)

この瘡蓋や垢がこすれていたいのだろうと診断し、その上からハイドロコロイドを貼ってあげました。

そしたらピタリと痛みが消えました。

 

2日後にハイドロコロイドを剥がすと、瘡蓋も垢もきれいにとれて、新しいきれいな皮膚が出てきました。

創の痛みもすっかりなくなっていました。

 

手術後は毎日、イソジンで消毒して、ガーゼで覆っていたようです。

そして、抜糸をした後はほったらかしだったようです。

 

手術をした先生は人工膝関節に関してはかなり有名な方のようです。

でも、創傷治療に関してはあまりお詳しくないようですね。

水戸医療センターにも湿潤療法ができる先生がいるようです

2013.8.23 カテゴリー|湿潤療法

6歳の女の子

 

お風呂でお兄ちゃんと遊んでいて、右瞼の上を切りました。

すぐに水戸医療センターの救急外来を受診した。

その時、治療してくれた先生が、夏井先生の名前を出して、

「瞼などの顔の創は、縫うよりもテーピングで治療したほうがきれいに治るので、テーピングで治療します。」

と説明して、創をテーピングで固定してくれたそうです。

 

翌日、当院を受診しました。

創はテーピングできれいに寄せられていました。

3日ほどできれいにくっつくでしょう。

 

夏井先生のホームページには登録されていませんが、水戸医療センターにも湿潤療法が出来る先生がいるようです。

外傷を湿潤療法している医師リスト

http://www.wound-treatment.jp/dr/dr.htm

 

関連ブログ

県立〇〇病院にも湿潤療法ができる若手医師がいるようです

https://nishibori-seikei.com/blog/2013/07/post-302.html

猛暑で犬がイライラしてます。ご注意を!

2013.8.23 カテゴリー|湿潤療法

今月に入ってから、犬にかまれた患者さんが急増しています。

この猛暑で犬がイライラしているようです。

 

犬は暑さが苦手です。

極寒の北極に住む犬はいても、猛暑のジャングルに住む犬はいません。

犬は人間のように汗をかかないので、舌を出してハアハアして体を冷やすしかありません。

 

犬たちは、この猛暑で、人間以上にイライラしているようです。

不用意に近づかないほうがいいでしょう。

 

犬などの動物に咬まれた創は、歯についているばい菌が奥まで入り込んでしまっているため、そのまま縫合してしまうと、必ず化膿してしまいます。

創の奥に、血液や体液が溜まるとそこでばい菌が繁殖し化膿を起こすため、血液や体液が溜まらないようにドレーンを入れます。

その上で湿潤療法をすれば、時間はかかってもきれいに治ります。

 

関連ブログ

飼い犬に手をかまれた患者さん

https://nishibori-seikei.com/blog/2012/11/post-102.html

当院のアトピー性皮膚炎の治療

2013.8.06 カテゴリー|湿潤療法

  湿潤療法の夏井先生がアトピー性皮膚炎の治療についてまとめていました。

http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0806-0600-2

 

当院のアトピー性皮膚炎の治療も夏井先生の治療を参考にしているのでほぼ同じです。

 

1.乳幼児のアトピー性皮膚炎と乾燥肌

・ボディーソープ,シャンプーの使用を止め,お湯だけで洗うようにする。これらは合成界面活性剤が主成分なので,強烈に肌を乾燥させ,乳児の場合はこれだけで皮膚の状態が改善することが多い。
ちなみに,人間の肌から分泌されるものは全て水溶性で,水・お湯に溶けない汚れはない。

・どうしても石鹸を使わないと気がすまないという場合は,ニオイの気になる部分だけ固形石鹸を使用する。

・それでも肌の感想がある場合には,一日数回,白色ワセリン(プロペト)かプラスチベースを塗布する。

ヒルドイドソフトなどの クリームの塗り薬 は強力な乾燥剤なので,絶対に使用しない。

 


2.それ以降のアトピー性皮膚炎と乾燥肌

・食事を糖質制限食に切り替える。これだけで良くなることが少なくない。

・合成界面活性剤の使用を止め,ワセリンで保湿するのは同じ。

・ナイロンタオルは絶対に使用しない。

ヒルドイドソフトなどのクリームを使わないのも同様。

・罹病期間が長く,さまざまな治療を施されてきた患者さんは,なかなか難しいです。

 

ここまでが夏井先生のアトピー性皮膚炎に対する治療方針です。

当院では、さらにビオチン療法を追加しています。

また、皮膚炎がひどいところにはステロイド軟こうも使用しています。(ステロイドの外用薬は適切に使用すれば副作用の心配はほとんどありません!)

 

ビオチン療法

https://nishibori-seikei.com/biotin/index.html

ビオチン療法に関するブログ

https://nishibori-seikei.com/blog/cat17/

 

 

 

漫画家 大和田秀樹先生のインタビュー記事

2013.8.02 カテゴリー|その他

湿潤療法のパイオニア夏井睦先生のHPで、私の高校時代からの親友で漫画家の大和田秀樹君の話題が紹介されていました。

http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0802-0600-6


漫画家の大和田秀樹先生についてのメールです。
 

 少し古い話になりますが、昨年12月の記事で紹介頂いた『風評破壊天使ラブキュリ』の作者である大和田秀樹さんのインタビューが電気新聞に載っていたのでお送りします。
      ⇒【インタビュー記事】
 現在はエネルギーをテーマとした作品を構想中とのことで、楽しみです。
 

 

新聞記事の写真、本物よりだいぶ太って見える。

大和田君は糖質制限で18㎏もやせたから、もっとスマートだよ。

ダイエット前の古い写真を使ったのかな?

 

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