2014.3.14 カテゴリー|トリガーポイント入門
膝の外側の痛みの原因は、外側広筋のトリガーポイントが原因です。膝蓋骨の上縁より3横指ほど上で、膝蓋骨の外縁より1横指ほど外側を圧迫すると見つけることが出来ます。単独でここだけが痛いという症例はまれで、ほとんどの場合、内側広筋のトリガーポイントと合併しています。
マラソンランナーなどが走ると膝の外側が痛くなると訴える場合は、筋痛症ではなく腸脛靭帯炎です。腓骨頭の3横指くらい上に圧痛を認めます。
2014.3.13 カテゴリー|トリガーポイント入門
膝の内側の痛みは、縫工筋や半膜様筋など鵞足に付着する筋群の腱にできたトリガーポイントが原因です。
これらの腱が膝の関節裂隙を通る部分に圧痛を認めます。「胡坐をかくと痛い」という方が多いです。また、鵞足そのものに圧痛を認めることもあります。筋痛症というよりは腱炎に近い症状なので、キシロカイン1mlにケナコルト0.5mlを混ぜて注射すると劇的に効くことがよくあります。
2014.3.13 カテゴリー|トリガーポイント入門
膝の内側から前にかけての痛みは、内側広筋のトリガーポイントが原因です。膝蓋骨の上縁から2横指位上で膝蓋骨の内側縁から1横指位内側の所にあります。内側広筋の筋肉の走行に沿って、近位に向かって何か所もトリガーポイントが並んでいる場合もあります。
ここにトリガーポイントができると、階段を降りるときや、急に立ち上がるときに膝に痛みを感じます。一般に変形性膝関節症と診断されている方のほとんどが、ここのトリガーポイントが原因です。
2014.3.10 カテゴリー|トリガーポイント入門
臀部外側から大腿、下腿の外側にかけての痛みとしびれのトリガーポイントは小殿筋にあります。
大転子と腸骨陵を結ぶ線の中間地点くらいを圧迫すると見つけることが出来ます。
症状からヘルニアや腰部脊柱管狭窄による第5腰神経根障害と診断されることが多いのですが、症状の原因は神経根障害ではなく、小殿筋にできたトリガーポイントです。
小殿筋にトリガーポイント注射をすると、ごく稀に局所麻酔薬の作用で一時的に上殿神経麻痺による歩行障害が出現することがあります。注入量を1.5ml以下にすることである程度予防できるようです。
また小殿筋のトリガーポイントには、腓腹筋外側頭のトリガーポイントが合併することが多いです。念のためふくらはぎの外側も触診してみてください。
2014.3.07 カテゴリー|トリガーポイント入門
腰痛を訴える患者さんの中に痛い部位を聞くと、腰ではなく、しりっぺたのあたりを指す人がたくさんいます。一般的に坐骨神経痛と言われている痛みです。もちろん坐骨神経が痛いわけではありません。
臀部痛の原因は中臀筋にできたトリガーポイントです。尾てい骨と腸骨陵の外側縁を結ぶ線の中間地点くらいにトリガーポイントを見つけることが出来ます。お尻に力が入っているとうまく見つけられないので、力を抜くように声をかけてから探したほうがいいです。
ぎっくり腰の場合、大腰筋と同時に中臀筋にもトリガーポイントが出来ていることが多いです。腰だけでなくお尻も触診してみてください。