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2016.3.17 カテゴリー|トリガーポイント注射
60代の女性
3年前から歩くとだんだん左下腿に痛みが出るようになり、近くの病院を受診して腰部脊柱管狭窄症と診断され、のみ薬が処方されましたが良くなりませんでした。
半年ほど前から左殿部にも痛みが出るようになり、別の整形外科にかかり、腰の骨はきれいだと言われ、痛み止めと湿布が出ましたが良くなりませんでした。
10日前に当院を受診しました。殿部とふくらはぎにトリガーポイントを認めました。
1回目の注射で、少し良くなりました。
2回目の注射で、ちょっと良くなりました。
3回目の注射で、だいぶ良くなりました。
この患者さんは登山が大好きだそうです。登山のやり過ぎによる慢性の筋肉痛(筋筋膜性疼痛症候群)でした。
腰部脊柱管狭窄症じゃありませんでした。
最初にこの患者さんを診た整形外科医、腰のレントゲンに全然異常がないのに、歩くと足が痛くなるという所見(間欠性跛行)だけで、腰部脊柱管狭窄症って診断したのかな?
間欠性跛行=腰部脊柱管狭窄症でいいなら、小学生でも診断できるよ。
いや、小学生なら、よけいな知識がないから、登山好きの脚の痛み=筋肉痛って正しく診断できるかもね。
2016.3.09 カテゴリー|その他
4月の診療報酬の改訂で、大病院(特定機能病院、地域医療支援病院)を紹介状なしで受診すると、初診の場合は5000円、再診の場合は2500円よけいにお金を請求されます。この請求には健康保険が使えないので、現金またはカードで支払う必要があります。
これは、大病院の医師の負担を減らすために大病院の外来患者数を減らすことが目的です。
以前もこのブログで書きましたが、たいしたことない症状でいきなり大病院を受診するとひどい目に遭うことがありますよ。
https://nishibori-seikei.com/blog/2014/10/post-460.html
https://nishibori-seikei.com/blog/2015/09/post-535.html
ひどい目にあった上で、お金もたくさん取られたら、踏んだり蹴ったりです。
死ぬような状態でなければ、まず開業医に診察してもらいましょう。
その上で、専門的な検査や治療が必要だと判断されたら、大病院に紹介状を書いてもらえばいいのです。
2016.3.08 カテゴリー|その他
4月から湿布(アドフィードなど)やパップ剤(モーラステープなど)は、1回に70枚までしか出せなくなります。
お上(厚生労働省)が決めたことなので逆らえません。
1ヶ月に何枚まで出せるかは明記されていませんが、1日○枚□日分と処方箋に記載しなければ行けなくなりました。
1日何枚まで処方できるかも明記されていませんが、おそらく4~5枚くらいが限界だろうと思われます。
そんなわけで、当院では1ヶ月に140枚以上は出さないようにします。(自主規制)
ご協力お願いいたします。
2016.3.07 カテゴリー|トリガーポイント注射
20代の女性
10年前から肩こりがあり、時々、マッサージに通っていました。
こりはあるけど痛みはほとんどないようです。
最近、かかったマッサージで、
「こんなにこっている人は見たことがない」と言われ、不安になり当院を受診しました。
診察したところ、確かに胸鎖乳突筋と僧帽筋にトリガーポイントを認めましたが、筋肉は柔らかく、それほどこっていませんでした。
「確かに、こっているけど、そんなにたいしたことないよ。本当にひどい人は、筋肉が骨みたいに固くなっているから、それに比べたら全然柔らかい。心配する必要ないよ。」
と説明してから、トリガーポイント注射をしたら
「肩が軽くなりました」
と言って、喜んでくれました。
しかし、この程度のこりしかない患者さんになぜ
「こんなにこっている人は見たことがない」なんて言っちゃうのでしょう。
そんなこと言われたら、不安でよけい肩こりひどくなっちゃう可能性もあるのに。
もしかしたら、患者さん全員に同じことを言っているじゃないでしょうか。
「こんなにこっている人は見たことがない・・・(だから治らなくても仕方がない。)」
って、はじめから治らないときの言い訳してるんじゃないの?
2016.3.07 カテゴリー|トリガーポイント注射
腰痛の患者さんの中には、朝起きたときや、夜トイレに起きる時が一番痛くてつらいと訴える患者さんがいます。
これは、寝ている間に腰や殿部の筋肉が固まってしまうための痛みです。
この痛みにもリボトリールが良く効きます。
リボトリールには筋肉の緊張を和らげる効果があるため、寝ている間に筋肉が固くなるのを防いでくれます。
眠くなる副作用もあるので、トイレに起きる回数も減るので一石二鳥です。