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2015.8.03 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
2歳の女の子
ローラー滑り台をした後から左脚を痛がりだして歩けなくなったので、お母さんはすぐに近くの救急病院につれていきました。そこで骨折はないと言われましたが、翌日になっても歩かないので、当院につれてきました。まだうまくおしゃべりができないので、どこを痛がっているのかよくわからなかったのですが、触診をすると膝の下を押したときに一番痛がるようでした。そこで左膝のレントゲンを撮りました。
はっきりした骨折はありませんでしたが、矢印の部分にある白い線がちょっと怪しいです。不顕性骨折(レントゲンに写らない骨折)と診断しました。不安定性はなかったのでギプスは巻かず、無理に歩かせないようにして様子をみることにしました。
2週間後のレントゲンです。怪しかったところに仮骨ができています。
やっぱり折れてました。
仮骨はできたし、女の子も元気に歩けるようになっていたので治療は終了にしました。
子供の骨は柔らかいから、大人より折れやすいよ。柔らかいからぼっきり折れないで、ぐにゃっと折れる(若木骨折)からレントゲンに写りにくいよ。だからどこが折れているっぽいか慎重に診察して、丁寧にレントゲンをみないといけないよ。
2015.7.30 カテゴリー|その他
2015.7.29 カテゴリー|糖質制限
今日はこのウェブサイトの紹介
ダレノガレさんの食事法は無理しすぎないものです。
①食べたいものはランチで
②夜の炭水化物は摂らない
③大好きなチョコは3日に1度少しだけ
④フルーツは朝に食べる
⑤お酒の席では辛口ワイン
これってスタンダード糖質制限食(1日3食のうち1回だけは主食を摂り、残りの2回は主食を抜く)だよね。
モデルさんの中では、「炭水化物は太る!」は常識なんでしょうね。
2015.7.28 カテゴリー|トリガーポイント注射
はじめに書いときますが、私は小さいときから感想文が苦手です。本を読んで感想を書けといわれても「面白かった」あるいは「面白くなかった」くらいしか感想が思いつかないたちだからです。高校時代に「華岡青洲の妻」を読んで感想文を書いたのですが、現国の先生に「いったい何を読んだらこんな文章になるのかわからない」と酷評されて、ちょっと落ち込んだ経験もあります。
で、この本に関してですが、面白かったです。
著者の小林誠先生は外傷の治療が専門の整形外科医です。腰痛や膝痛に対してはずっと教科書やガイドラインに書いてある標準治療を行っていましたが、東日本大震災の時に米国在住の日本人医師がボランティアで来日して、トリガーポイントに針を刺す治療を行っているのを見て、トリガーポイント治療に興味を持ちました。そこで、トリガーポイント注射の発案者であるトラベル博士の著書などで勉強して、治療にトリガーポイント注射を取り入れたらびっくりするほど効果的だったので、みんなに紹介しますよーって感じの本です。
整形外科で標準的な治療を受けても良くならなかった人が、接骨院やマッサージ、鍼灸やカイロや整体などの代替医療で良くなるのことがあるのはなぜか?それは、ほとんどの整形外科医は筋肉が原因の痛み(筋筋膜性疼痛症候群)があることを知らないけど、代替医療をしている人たちは知っているからです。
大学病院准教授という立場の方が、トリガーポイント注射について紹介してくれると、私みたいな田舎の開業医と違って説得力があるから、10年後くらいにはもっとトリガーポイント注射が認知されているかもしれませんね。
2015.7.27 カテゴリー|トリガーポイント注射
高校2年生の女の子 陸上の短距離で県内トップクラスの選手です。
1年くらい前から、オーバーユーズが原因で大腿や下腿などに痛みやはりが出ると、当院を受診してトリガーポイント注射を受けています。注射ですぐに痛みが取れるため、休むことなく練習を続けることができました。そして、遂に県大会で優勝することができました。
おめでとう!
一流アスリートには専属トレーナーが必ずついていて、筋肉のケアをしてもらっています。これらのトレーナーは整形外科医ではなく、マッサージ師や柔道整復師、鍼灸指圧師です。その理由はほとんどの整形外科は筋肉の痛みについての教育を受けていないので筋肉のケアができないからです。
スポーツトレーナーはマッサージやストレッチなどで筋肉のこりをほぐし、はりや痛みをとり除きます。私もトリガーポイント注射でアスリートの筋肉のはりや痛みをとり除くことができます。