2015.3.02 カテゴリー|トリガーポイント注射
アスリートやダイエッターむけの雑誌「ターザン」の今月号は、トリガーポイントについてでした。
http://magazineworld.jp/tarzan/tarzan-667/
医学書より、詳しくて、かつわかりやすく解説していてびっくり。
トリガーポイント注射については何も書いてなかったのでがっかり。
でも、トリガーポイントの入門書としては最高でしょう。
値段も550円と医学書の10分の1くらいの値段だしね。
2014.9.04 カテゴリー|トリガーポイント入門
50代の女性
3年前から掌蹠膿疱症があり、近所の皮膚科でビオチン療法を受けて、皮膚炎は良くなりましたが、1年くらい前から前胸部痛がひどくなり、ボルタレンなどを飲んでも痛みが取れず眠れないということで、2ヶ月前に当院を受診しました。
タバコを20本吸っているということだったので、直ちに禁煙をしてもらって1ヶ月経過をみましたが、痛みはとれませんでした。胸骨角の中心よりやや右側に強い痛みと腫脹を認めたので、ダメ元で同部にトリガーポイント注射をして、トラマール(オピオイド系鎮痛薬)の内服も開始しました。
1回目の注射で少し痛みが良くなりました。
3回目の注射でだいぶ痛みが取れ、夜も眠れるようになりました。
胸骨角の周辺には筋肉はないので、筋肉ではなく靱帯にトリガーポイントができていたのだろうと推測します。
痛いところ(圧痛点)に局所麻酔薬を注射して、一時的にでも痛みを軽減させることで、痛みの悪循環を止め、痛みそのものを治すことができます。
2014.7.08 カテゴリー|トリガーポイント入門
50代の女性
4月半ばごろから、歩くと左大腿前面に痛みが出るようになりました。5月初めごろから、立ち上がるときや歩いているときに激痛が走るようになりました。5月末に近くの整形外科を受診して、腰から来ている痛みだと言われ、腰椎ベルトと痛み止めの飲み薬が出たけど、あまり良くならないため、6月末に当院を受診しました。
初診時、図のように腸腰筋にトリガーポイントを認めました。
トリガーポイント注射1回で痛みはほぼ消えました。
股関節から大腿前面の痛みの原因は腸腰筋のトリガーポイントです。下前腸骨棘の2横指位内側を押すと圧痛点を認めることが出来ます。
2014.4.04 カテゴリー|トリガーポイント入門
前回のテニス肘で、痛みで外来を受診する患者さんの症状の9割がたを網羅することが出来たと思うので、これでひとまずトリガーポイント注射入門を終わりにしたいと思います。
このブログではトリガーポイント注射について、ものすごくシンプルに説明しました。すでにトリガーポイントに対する治療を行っている医師や鍼灸の先生方には、「トリガーポイント治療はそんな単純な物じゃない!」と怒られてしまいそうですが、今回の目的は痛みの専門ではないけど、痛みを抱える高齢者の診察をすることが多い内科や外科のお医者さんがトリガーポイント注射を始めるきっかけにしてもらうことなので、可能な限り簡単に分かりやすく書きました。その点ご容赦ください。
とにかく、あまり難しく考えず、「圧痛点に局所麻酔を打ってあげると、痛みがけっこうよくなる」からためしに注射してあげるという感じで始めてください。トリガーポイント注射をしてもぜんぜんよくならないときは、「骨折、悪性腫瘍、感染」など可能性がありますから整形外科に紹介してください。
2014.4.02 カテゴリー|トリガーポイント入門