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禁煙治療をやめることにしました

2016.1.08 カテゴリー|その他の治療について

 今日から禁煙治療をやめることにしました。

 

 理由はいろいろあります。

 

 一つは当院での禁煙治療の成功率の低さです。当院での禁煙治療の成功率は約40%です。しかも、禁煙治療が成功した人のうち半分以上の人が、数年のうちにまた喫煙を始めてしまうので、実質の成功率は20%以下です。一般的に、自力で禁煙したときの成功率が20%と言われているので、当院の禁煙治療はなんの役にも立っていません。医療費の無駄です。やめた方がいいです。

 

 二つ目の理由は、禁煙できない人の言い訳を聞くことに耐えられなくなってしまったからです。私は一度もタバコを吸ったことがないので、禁煙できない人の気持ちが全く理解出来ません。嘘や言い訳はもううんざりです。

 

 三つ目は、そもそも自分の意志でタバコを吸い始めた人に、みんなが払っている健康保険や税金で禁煙治療をすることに疑問を感じるようになったからです。人に無理矢理すわされて、ニコチン依存症になったのなら、健康保険で治療をしてもいいけど、後のことを深く考えずに興味本位でタバコを吸い始めて、やめられなくなった人に、なんで健康保険を使ってまで禁煙させてやる必要があるのかと思います。禁煙したければ、自分のお金で市販のニコチンパッチやニコチンガムを自分で買えばいいのです。

 

 他にも理由はありますが、もうとにかく禁煙治療をやる気力がありません。

 

 そんなわけで、今後禁煙治療を希望される患者さんが来てもお断りすることにしましたので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

インフルエンザワクチンがまだ余っています

2015.12.28 カテゴリー|その他の治療について

 当院のインフルエンザワクチンがまだ余っています。

 例年と同じ本数仕入れましたが、今年は今のところマスコミでインフルエンザに関する報道がほとんどされていないので、毎年当院で受けている人が受けに来ないからだと思います。

 しかし、笠間市の内科の先生に聞いたところ、12月に入ってから少しずつインフルエンザの患者さんが増えてきているそうです。お正月明けあたりに大流行する可能性もあります。ワクチンを打ってから免疫力を獲得するまで2~4週間くらいかかるので今のうちにワクチンを受けた方がいいと思いますよ。

 また、笠間市は65歳以上の高齢者に対してはワクチン接種に対して2000円の補助を出してくれますが、期間は今日(12月28日)までですよ。

 当院のインフルエンザワクチンの値段は4000円です。予約は不要ですが、ワクチンがなくなり次第終了になります。

 13歳未満のこどもには行っていません。

外反母趾の原因は足の筋力低下

2015.12.01 カテゴリー|その他の治療について

 外反拇趾については、皆さんある程度知っているかと思います。足の親指(母趾)が外側に曲がってしまう女性に多い病気です。一般的にハイヒールなどの先端が細くなっている靴を履いている人がなると思われていますが、普段スニーカーをはいている人もなります。今回は外反拇趾の原因について解説します。
 
 人間の足には、縦と横にアーチがあり、歩くときは踵と親指の付け根と小指の付け根の3箇所にしか体重がかからないようになっています。この形が、人間が数100万年かけて獲得した二足歩行に最も適した形態なのです。この足のアーチを支えているのが足の骨の間にある小さな筋肉たちです。ところが、靴を履いて歩いていると、これらの筋肉を使わなくても歩けるため、しだいに筋力が低下し筋肉が萎縮していきます。その結果、足のアーチを支えることが出来なくなり、足が平べったく広がり、外反拇趾や内反扁平足、槌趾などの変形が出現します。変形すると本来体重がかからない部分にも体重がかかるため、魚の目が出来たり、巻爪になったりします。多くの足の病気がこれらの筋肉の筋力低下が原因であるといえます。
 
 女性の場合、元々男性より筋力が弱いため、筋力が低下しやすので、外反拇趾になりやすいのです。外反拇趾の予防のための装具やきついストッキングも、足の指の動きを固定してしまうため筋力低下の原因になります。足が変形すると足首の関節が外側に曲がります。それを補うために膝は内側に曲がり、さらに股関節や骨盤、腰の骨まで曲がってきます。足の中の筋肉は体にとって非常に重要なものなのです。
 
 スポーツをしている小中学生にも外反拇趾や内反扁平足がたくさんいます。スポーツをしていても靴やスパイクを履いていると、足の中の筋肉は使わないので変形してしまうのです。逆に裸足(はだし)で行う柔道や剣道をしている小中学生には足の変形はほとんどありません。足のアーチがなくなると、クッション性が失われるため、捻挫や疲労骨折などのスポーツ障害になりやすくなります。
 
 では、どうしたら足の中の筋肉の筋力低下を防いで、外反拇趾を予防できるでしょうか、一番いい方法は靴を履かずに裸足で生活することですが、実際には不可能です。代わりの方法として、足の指を自由に動かせるように五本指の靴下を履くこと、自宅ではなるべく裸足で過ごすことなどが上げられます。とにかく少しでも足の指を動かすことが大切なので、毎日お風呂上りに、足の指でグーパーを10回位するだけでも、効果があります。(足の指をなるべく大きく動かすことがポイントです。)小中学生の場合、部活の後のクールダウン時に裸足になってウォーキングやジョギングを5~10分くらい行うといいと思います。当院で行っている加圧トレーニングも、より効果的に筋力を強化することが出来るので外反拇趾の予防にお勧めです。
 
 足は一度変形してしまうと、元に戻らないので予防が大切です。足の指も体の大切な一部なので、可能な限り使うようにしましょう。
 

「カルシウムで骨折予防」に疑問に同意

2015.11.13 カテゴリー|医療に関する迷信

今日はこちらの記事の紹介


「カルシウムで骨折予防」に疑問 骨密度はわずかに上昇
http://diamond.jp/articles/-/81392
 
 一方、カルシウムサプリ(カルシウムの作用をサポートするビタミンD含有サプリを含む)の有用性に関しては、サプリの摂取により、全骨折リスクが11%低下、背骨の圧迫骨折など「椎体骨折」リスクは14%の低下が認められた。しかし、骨折した場合に人工骨頭置換術の対象になる脚の付け根付近の「大腿骨近位部骨折」と「前腕骨折」のリスクについては、有意な低下は示されなかった。
 
 また、最も厳密な4試験に絞って解析したところ、サプリと骨折リスクとの関連は認められないという結果だった。
 研究者はさらに、サプリを摂取した群では便秘などの消化器症状や尿路結石のリスクがあると指摘。サプリ摂取により、心筋梗塞などの心疾患リスクが上昇することも踏まえ「サプリの利益はわずかで、害が上回る」としている。

 高齢者の骨粗鬆症にカルシウムが無効なことは、高齢者の骨粗鬆症の原因を考えれば当たり前の話です。高齢者の骨粗鬆症は骨を作る工場(造骨細胞)の働きがわるくなるからであって、原材料(カルシウム)が不足しているからではありません。原材料ばかり仕入れても工場が働いてないのだから、原材料が余ってしまい心筋梗塞や尿管結石症のリスクが高まります。

 また、骨はタンパク質で出来た柱にカルシウムがくっついている構造です。タンパク質も一緒にとらないとカルシウムだけでは骨になりません。転倒予防のために運動をしても、タンパク質をとらなければ筋肉は増えません。ところが、骨粗鬆症のおばあちゃんにかぎって、肉を食べずに米と野菜ばっかり食っているので困ったものです。野菜は体にいい、肉は体に悪いという古い間違った説に洗脳されているのだと思います。

 現在はテリパラチドやビスフォスフォネート製剤など骨粗鬆症の骨折予防に有効な薬があるので、カルシウムのサプリなんか飲まずに整形外科にかかりましょう。

便秘には桃核承気湯がすごく効くよ

2015.10.19 カテゴリー|その他の治療について

 私はひどい便秘の人には桃核承気湯を出しています。

 ほかの便秘薬(プルゼニド、ラキソベロンなど)を飲んでも全然でなかったウンコが桃核承気湯を飲むとすぐに出ます。

 先日も、便秘薬をいくら飲んでも3日1回しかウンコがでないといっていた患者さんに桃核承気湯を処方したら、毎日出るようになったと喜ばれました。

 1日3回食前に飲む薬ですが、3回飲むとかなりひどい便秘の人でも下痢気味になってしまうので、自分で調整して1日に1回から2回飲んでもらうようにしています。

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