2016.7.05 カテゴリー|その他の治療について
2016.4.14 カテゴリー|その他の治療について
80代の男性
特にぶつけたりしていないのに、右手のこぶしが腫れて痛くなったと言って、当院を受診しました。
診察すると、確かに中指の付け根の手の甲側(こぶし)が腫れていて圧痛を認めました。
しかし、手をひっくりがえして、中指の付け根の手のひら側を押すと、もっと強い圧痛を認めました。
ばね指(腱鞘炎)と診断して、手のひら側の圧痛点にケナコルトの注射をしました。
ばね指は、手の指の屈筋腱の腱鞘炎です。
腱鞘とは健が通るトンネルで、そこが炎症を起こすと、腱の滑りが悪くなり、引っかかって、バネがはねるような動きをするのでばね指と呼ばれています。
通常、ばね指では腱鞘のある指の付け根の手のひら側に痛みと腫れが出現します。
しかし、炎症がひどくなると手の甲側のこぶし周囲も腫れてきます。
手のひらより手の甲のほうが皮膚が薄いため、腫れが目立つので、患者さんはこぶしが腫れていると訴えてくるのです。
ばね指でこぶしが腫れることもあります。
2016.3.03 カテゴリー|その他の治療について
何で腰痛の人だけ仕事を休むのだろう。
慢性疼痛は腰痛だけじゃなく、肩こり、五十肩、テニス肘、膝痛といろいろありますよね。
でも、肩こりや五十肩で仕事を休む人はいませんよね。
もちろん、肩こりや五十肩でももの凄く痛いときは仕事を休む人もいるでしょうが、そんな人も痛みが落ち着いたらすぐに仕事に戻りますよね。
ところが、腰痛に関しては、痛みが落ち着いてきても、いつまでも仕事を休む人がいます。
また、「腰痛が完全に治るまで休め」というむちゃくちゃな命令をしてくる会社もあります。
なぜなのでしょう。
これは、「腰痛には安静が必要」という、古いまちがった常識がいまだに世間にはびこっているからです。
ではなぜ「腰痛には安静が必要」という、まちがった常識ができあがったのでしょうか。
私は毎日、朝の連続ドラマ「あさが来た」を録画して楽しみに見ています。
その中で主人公のあさ(波瑠)のお姉ちゃんのはつ(宮﨑あおい)の義母(萬田久子)が腰の骨を折って寝込んでしまうシーンがありました。
おそらく腰椎圧迫骨折でしょう。
現在でも圧迫骨折の治療は骨がくっつくまでなるべく安静にするしかありません。
(テリボンを打つと早く骨がくっついて、安静期間を短くできます。)
あの当時(明治時代)にはレントゲンもなかったので、圧迫骨折とぎっくり腰の区別をつけることが困難だったと思います。
どっちかわからなければ、動けるようになるまで安静にするしかありません。
その結果、腰痛は安静にしないと治らないという、古いまちがった常識ができあがったのでしょう。
でも、今は平成ですかね。医学は日々進歩しています。
明治時代の常識にとらわれていてはダメですよ。
ちなみにドラマの中では寝たきりになったはつの義母は、そのまま死んじゃいました。
現在でも、寝たきりになるとそのまま死んじゃうことがあります。
なので、圧迫骨折になったらテリボンを打って、なるべく早く骨をくっつけて、なるべく早く動けるようにした方がいいですよ。
2016.3.02 カテゴリー|トリガーポイント注射
1997年にオーストラリアのビクトリア州で「腰痛に屈するな」という大キャンペーンが行われました。
詳しい内容はこちらを参照してください
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/new_page_19.htm
上のサイトは専門的すぎるので簡単にまとめてあるサイトもご覧ください
http://cavalleria.info/dtild.html
そこで訴えかけた内容は、
この結果を元に私が強調したいのは「仕事を休まないで!」の部分です。
腰痛は仕事を休まないほうが早く良くなることは医学的に証明されています。
腰痛があっても仕事を休む必要はないのです。
もちろんぎっくり腰で、寝返りを打てないほど痛いときは仕事を休むしかありませんが、ある程度動けるようになったらすぐにでも仕事に復帰した方がいいのです。
なので、私から腰痛の患者さんに仕事を休むように勧めることはありません。
たまに勝手に仕事を休んであとから「休業補償」の書類を持ってくる患者さんがいます。
そんなときは、
「仕事を休むと治りが悪くなるから、仕事を休む必要はありません。なので、明日からでも仕事に復帰してください。休業補償の書類は、今回だけは書きますが、次回からは書きません。」
と説明します。
こう説明すると、患者さんによっては、二度と来なくなります。
私の説明に納得できなかったのか、元々休業補償が目的で腰痛を訴えていたのかどうかは知りませんけどね。
2016.2.29 カテゴリー|その他の治療について
インフルエンザがはやっています。
うちの三女もインフルエンザにかかってしまいました。
受験生がいるので、家庭内がちょっとしたパニック状態です。
当院でもインフルエンザの検査が出来ます。
子供でも大丈夫です。
薬(イナビル)も処方できます。
点滴(ラピアクタ)も出来ます。
この時期、内科や小児科はインフルエンザや風邪の患者さんでいっぱいだと思います。
逆に整形外科はこの時期は患者さんが少ないです。(うちだけかもしれませんが・・・)
熱が出てインフルエンザが心配だって患者さんは当院で検査を受けたほうが早いですよ。
インフルエンザの検査は、発熱して12時間経たないと陽性にならないので、発熱してすぐではなく、半日くらい様子をみてから来てくださいね。
でも、糖尿病だったり心臓病だったりの合併症がある人は、私には手に負えないので、主治医に診てもらってくださいね。